中小企業のための海外リスクマネジメントマニュアル詳細版
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- 47 - 操業段階 ■現地工場の監査を実施しよう • ルールを周知したとしても、時間の経過とともに形骸化してしまう可能性があります。定期的に現地工場の監査を行い、生産管理体制の運用状況や、製品検査の精度等について確認しましょう。 • 監査で問題があった場合には、改善を促し、要求通りの改善が行われたかを確認しましょう。 • 工場監査にあたっては、第三者機関を活用することも有効です。 ■サプライヤーからの納入品の品質を確保しよう • 製品の品質を確保するためには、自社において適切な管理を行うことはもちろんですが、サプライヤーから十分に品質が確保された部品や原材料を納入してもらう必要があります。実際に、海外ではサプライヤーから納品された部品等に不備があることに頭を悩ませている企業が少なくありません。 • サプライヤーには契約時に、委託する部品等の仕様および品質の基準を書面で明示しましょう。書面化により、後から参照できるようにしておくことがポイントです。また、サプライヤーの遵守状況を定期的にチェックすることも、品質確保には有効です。 ■製品事故発生時の対応ルールを整備しよう • 製品不具合に起因する事故や苦情が発生した場合を想定し、迅速な対応・対策を講じることができるよう、あらかじめ仕組みやルールを整備し、マニュアル化しておきましょう。必要なマニュアルとしては、以下のようなものが考えられます。 • 製品不具合発生時の対応マニュアル • リコール対応マニュアル • また、万が一の製品事故に備え、生産物賠償責任保険(PL保険)やリコール保険への加入も検討しましょう。 ■専門家を確保しよう • 場合によっては訴訟に発展することもあるので、現地における対応を熟知した弁護士をあらかじめ確保しておきましょう。 <対策実施に際して支援が可能な外部機関> 相談内容 支援可能な外部機関 海外拠点の品質管理体制を整備したい。 民間コンサルティング会社 製品事故対策についてあらかじめ相談したい。 弁護士、損害保険会社 ※P.103「海外進出支援を行う公的機関等」もあわせてご確認ください。

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