中小企業のための海外リスクマネジメントマニュアル詳細版
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- 29 - 海外拠点操業段階 海外進出手続段階 海外進出計画段階 【危機発生時を想定し、備えておくべきことは?】 万が一、海外拠点において重大な事件・事故・トラブルなどが発生した場合には、迅速かつ適切に対応し、被害を最小限に抑える必要があります。そのためには、最低限以下のルールを決めておく必要があります。 (1)連絡ルールを決める 進出先で緊急事態が発生した場合、すぐに日本本社に情報共有できるよう、日本本社のリスクマネジメント責任者、リスクマネジメント担当者の緊急連絡先を決めて、各海外拠点のリスクマネジメント責任者および管理職クラスの社員に共有しておきましょう。また、海外拠点においては、従業員全員に連絡が取れるようにしておきましょう。 連絡ルールの整備については、テンプレート2.「危機報告フォーマット」(P.95)およびテンプレート3.「緊急通報先一覧」(P.96)をご活用ください。 (2)役割分担を決める 緊急時においては、誰が何をするかを決めておくことにより、スムーズに対応することができます。たとえば、海外拠点において法令違反があり、当局により摘発された場合、少なくとも現地および日本本社における対応の指揮・統括、当局への対応、事実関係の調査、取材対応、弁護士等の専門家の確保・相談など、さまざまな実施事項が想定されます。特に事業存続にかかわる危機については、具体的な役割分担を考えておきましょう。 (3)対応手順を決める 役割分担とともにそれぞれの対応手順を定めておくことも重要です。テンプレート4.「危機発生時における対応事項リスト」(P.97)を活用し、検討しましょう。 ココにも注目

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