中小企業のための海外リスクマネジメントマニュアル詳細版
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- 10 - 海外進出計画段階 海外進出手続段階 海外拠点操業段階 (1)調査すべき項目 海外進出の計画時には、業種に関わらず、少なくとも以下の項目について調査しておくことが不可欠です。 調査項目 概要 主な調査ポイント インフラ・物流 電気、水、通信、交通網などのインフラ整備の状況は、進出先における事業所や工場などの拠点運営はもちろん、自社製品の流通などを考えるうえでも極めて重要な要素です。国によっては、停電が頻繁に発生する、道路渋滞により物流が滞るなどの障害もあるため、インフラに関する各種情報を収集しましょう。 • 電力の供給状況 • ガス・水道の供給状況 • 交通網(道路・鉄道・航空等)の整備状況 • 輸送経路・物流の整備状況 • 通信インフラの安定性 資金調達 海外での事業展開には、多額の資金が必要であり、資金調達の方法についてあらかじめ確認しておく必要があります。調達方法としては、一般的に増資と借入金に分かれます。さらに後者には、親子ローンや現地借入れなどの手段があります。それぞれのメリット・デメリットについて把握しましょう。 • 進出先における資金調達方法 • 各種資金調達方法のメリット・デメリット(規制の内容を含む) • (現地借入れの場合)現地通貨の金利水準、長期ローンの可否 外資規制 外資規制とは、外国企業への出資比率などに関する規制です。国や業種や事業内容等によって規制が異なり、規制が頻繁に変更されることもあります。 • 規制の内容 • 手続き方法 環境規制 環境規制とは、大気汚染、水質汚染、土壌汚染等の防止に関する規制です。欧米各国では過去から厳しく規制されてきましたが、近年ではアジアの国々でも規制が厳しくなり、罰金だけでなく、工場の操業停止命令、移転命令を受ける場合もあります。 • 規制の内容 • 運用実態 社会(慣習、文化、宗教等) 進出先の慣習、文化、宗教などに関する理解は、同国のパートナーや取引先、現地従業員との良好な関係を築き、事業運営をスムーズに進めるうえで不可欠です。これらに関する理解不足により、取引先や現地従業員とのトラブルも発生しています。特に日本と大きく異なる慣習、文化、宗教等はよく理解するようにしましょう。 • 民族・宗教の構成 • 宗教上の慣習・タブー • 生活慣習・商慣習 • トラブル事例

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