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ユケン工業株式会社(小矢部フロンティアパーク)

生産拡大の狙いはもとより、万が一の事態に備える拠点として。

自動車から電子部品まで、今や暮らしのあらゆる場面で必要とされる表面処理技術。そのパイオニアとして愛知県を拠点に業績を伸ばしているのが、ユケン工業株式会社である。創造的な技術者集団を標榜し、金属にとどまらないさまざまなメッキ技術を開発、生産している。需要が増すこの分野だけに拠点の拡大は必須だったが、平成18年12月の富山県小矢部フロンティアパークへの進出には、企業としてのリスク戦略をにらんだ重要な狙いもあった。

交通至便な北陸と東海のクロスポイント

倶利伽羅峠の古戦場として知られる小矢部市は、北陸の交通の要所として物流を考えた上では絶好の環境である。「平成26年には北陸新幹線が開通予定ですし、国際線も就航する富山空港や、国際貿易港であり環日本海交流の中核的役割を担う伏木富山港も至近で、陸海空ともに活用できます。こうした好環境に惹かれて、小矢部フロンティアパークには成長企業が数多く進出して来ていると思います。」また、「愛知県を地盤としてきた当社にとっても、中京圏からのダイレクトアクセスは魅力でした。愛知県から単身赴任してきた社員が、週末には気軽に家族の待つ家へ往復しているほどですから」と語るのは小浜和夫工場長。
小浜和夫工場長(左)。社屋全景(右)。
小浜和夫工場長(左)。社屋全景(右)。

成長戦略とリスク戦略の両立

「小矢部フロンティアパークに県外初となる工場を稼働させた目的の一つは、需要の高まりに対し、今後の生産能力を見越した上での、余裕ある敷地の確保でした。現在、小矢部工場の半分程度は空きスペースにしていますが、来るべき増産に備えたものです。」ひとつ先を見据えての戦略も、愛知県エリアよりも格段に土地価格の安い北陸エリアだからこそ可能になった。この生産能力増強が成長戦略とすれば、今回の小矢部フロンティアパークへの進出には、もう一つ、リスク戦略も隠されているという。
「東海地震です。地震を理由に仕事を止めて、お客様にご迷惑をかけるわけにはいきません。」まさに顧客第一主義を掲げる企業姿勢の体現である。「仮に本社が震災被害に遭っても、本社機能はすぐさま小矢部に移し、業務は続行できる体制です。その間に本社・工場の復旧が図れます。」準備に抜かりはない。
工場内での作業風景。
工場内での作業風景。

すべては顧客のための努力

「事業継続」は企業に課せられる社会的命題である。それはひいては“顧客へのサービス”維持にも直結する。「理想は、災害もなく、今は空いているこのスペースがフル稼働することです。工場は現在8名という少人数で運営されていますが、仮にフル稼働となった場合でもその効率の良さは変わらない自信があります。この先、本社工場を越える品質や環境対応力を発揮して、自社の成長も含め、より多くのお客様に貢献していきたいですね。」今は何もない工場内のスペースには、同社の顧客への想いと、成長への夢が詰まっているようだ。(2009年8月取材)
作業効率に優れた工場。
作業効率に優れた工場。

▼団地の詳細情報
小矢部フロンティアパーク

 

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