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有限会社ユー・アイ技研 第二工場(荒尾産業団地)

社員一丸のチャレンジ精神で進む板金加工のトータルコーディネーター

板金加工のトータルコーディネーターとして、顧客ニーズにフレキシブルに対応する技術集団をめざす(有)ユー・アイ技研。プログラミング室も備え、完全プログラミング制御も実現。精密板金における精度の高さを誇っている。肝っ玉母さん社長の下、荒尾産業団地に進出したのは2001年である。

社員全員が心をひとつにして挑戦を合言葉に

(有)ユー・アイ技研は1990年、熊本県荒尾市で創業。翌年、玉名郡長洲町に移転し、約10年間同地でサッシ等の建材中心の板金加工を手がける。荒尾市の荒尾産業団地に移ったのは2001年である。
「長洲町の工場は住宅街の真ん中にありました。騒音や振動、大型車の出入りなどがありましたので近隣からのクレームもあり、どこか他へ移ることを考えていました。いくつかさがしてみましたが、環境がよく国道にも近く、またお客さまへのアクセス、従業員が通うにも便利ということで当地を選ぶことになりました。」
購入にあたっては予算の範囲になるように、また助成が受けやすいようにといろいろ配慮してもらったと語るのは宮本昭子代表取締役。ご主人である先代社長が亡くなられた後、1993年から引き継がれた業界では珍しい女性社長である。
「普通の主婦がいきなり社長業をというのですから、正直悩みました。いっそ会社をたたもうかとも考えましたが、ついてきてくれた従業員のみなさんやお客さまのためにもここはひとつ頑張ってみようかと。こわいもの知らずだったんですね(笑)。脱サラして会社を立ち上げた主人の夢をつぶしたくないという思いもありました。」
社名のユー・アイには、United Information(あらゆる情報を集め、より良い組織づくりをめざす)と友愛(人を愛し、愛される)の意味を持たせており、先代社長の起業の思いが込められている。また、同社の基本精神として”百万一心の精神”を掲げる。これは社員全員、心を一つにしてあらゆる物事に挑戦するという意味である。
荒尾産業団地の敷地約2670mに建築面積約1040mの新工場を建設。進出した時期は景気も悪く、厳しい状況にあった。事業拡大のタイミングとしては決してよくはなかったが、何とか乗り切ることができたという。その後、2007年には隣の敷地約2818mをリース契約し、建築面積約839mの第二工場を稼動させる。

工場外観 (左)。宮本昭子代表取締役(右)。
工場外観 (左)。宮本昭子代表取締役(右)。

建材部門と精密加工を事業の柱に据え

「当社で手がけているのはいわゆる板金加工ですが、大きく建材部門と精密加工部門とに分れます。今は大体、50対50ぐらいですが、将来的にはやはり精密板金加工の割合を増やしていきたいと考えています。建材部門と精密加工とでは求められるものが違います。建材部門は何よりも短納期に対応しなければなりませんし、精密加工の方は建材と比べ要求される精度の桁が違います。その二種類をしばらく同じ現場でやっていたのですが、第二工場をつくることで分けることができました。」
経営の柱として伸ばしていくつもりだった精密加工部門だが、今回の世界不況の影響は大きく、苦戦を強いられている。その点、中低層ビルの建材を扱う建材部門の需要は堅調だという。ともあれ、新規顧客へのアプローチのための営業力のさらなる強化が緊急の課題だと宮本社長。
「ISO9001の認証取得などを機に社内の意識改革が進み、組織としてものを考えていくことができるようになった気がします。自信もついてきました。技術力も含めて当社をいかにアピールすることができるかが、今後の成長の鍵になると思います。」

板金加工の様子(左)(右)。
板金加工の様子(左)(右)。

多品種小ロットへの対応能力を活かし

”板金加工のトータルコーディネーター”をめざす同社。新しいチャレンジにも貪欲に取り組む姿勢ができてきた。
「建材部門でも以前は施工図から展開した部品加工図を供給されて、その通りにつくっているだけでした。それが最近では施工図をいただいて、部品図への展開はこちらでやらせてもらうようにしています。受身で仕事をいただくのでなく、一歩踏み込むことで仕事を拡げていくことができるようになってきました。また、当社の強みは何といっても多品種小ロットへの対応能力です。他社に負けないその強みをさらに活かしていくこともポイントになるでしょう。」
現在、社長も含め社員は40名。雇用の厳しい時代だが、従業員の暮らしはずっと守っていきたいという。
「一人ひとりの生活がわかっていますから、大企業のように簡単に人を切ることはできません。それに社長就任当時、加工技術のことなど何もわからなかった私を支えてくれたのは従業員でした。当社では人が一番の財産です。それを一度失ったら取り戻すことは難しい。互いに能力アップを図りながら、こういう時代を一緒に耐えていこうと思っています。」
若い従業員からは母親のように慕われ、信頼されている宮本社長。家族的な雰囲気も同社の強みらしい。(2009年02月取材)

板金加工の様子(左)。施工図作成の様子(右)。
板金加工の様子(左)。施工図作成の様子(右)。

▼団地の詳細情報
荒尾産業団地

 

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