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第一電材株式会社 東北支店(江刺フロンティアパーク)

変化に対応するフットワークで“ベストビジネスパートナー”をめざす

産業機器用のケーブルやコードの専門商社、第一電材(株)。標準化や自社ブランドの開発など、業界でもその先進性が評価されている。スピード&サービスをモットーに、顧客のニーズを先取りし、タイムリーかつ細かい対応を心がけている。2006年に奥州市の江刺フロンティアパークに東北支店を開設した。

組立工場も併設した東北の営業拠点

1968年、東京都三鷹市に電子機器用電線の販売を目的に創業された第一電材商会が同社の前身である。翌年、世田谷区に第一電材(株)を設立。現在、本社を調布市に置き、栃木県那須塩原市に北関東支店、山梨県韮崎市に山梨支店・工場、岩手県奥州市に東北支店・工場を持つ。電子ワイヤー・ケーブル・コネクタ・ICソケット及び各種電子材料と電子部品、多心ケーブル、フラットケーブルのコネクタアセンブリ品の販売が主たる業務である。
奥州市の江刺フロンティアパークに東北支店が開設されたのは2006年。敷地約1,000坪に事務棟と倉庫棟計120坪が立つ。
「那須塩原や韮崎も同様ですが、当社の支店は大口のお取引先の近くに設けています。何かあった場合でもすぐにサポートできますので安心していただけますし、当社にとっても頻繁に訪問することで情報が入手しやすいというメリットがあります。東北のお取引先との関連で進出先としてこちら方面をあたっていたところ、奥州市の企業誘致のポスターが目に止まりました。“坪当たりおにぎり一個分のリース料”という名コピー(笑)に魅かれて問い合わせたのがきっかけです。取引先はすぐ近くだし、何より初期投資が少なくてすむのが助かりました。その上、リース料の半分を5年間奥州市で負担してくれるというのですから、これはもう申し訳ないくらいです。」
誘致の第一号ということで地元の新聞等にもとりあげられ、大いに宣伝になったと語るのは大野昇二常務取締役東北支店長。2007年には工場棟200坪が併設された。
「当社は産業機器用の電線を扱う商社なのですが、山梨支店にも自社工場を持っています。お客様からのご要望にお応えするかたちでコネクタを取り付けたり、さらにユニットの組立加工等を行っているのですが、まだここではスペースを確保しただけで本格稼動にはいたっていません。ただ、付加価値を高めていくためにもアセンブリへの参入は必要であり、一日も早く体制を整えるつもりです。」

大野常務取締役東北支店長(左)。右は社屋外観。
大野常務取締役東北支店長(左)。右は社屋外観。

業界に先がけて標準化をすすめ

同社の扱いは産業機器の分野に特化している。半導体製造装置や医療機器、FPD製造装置、情報通信、工作機械、自動車関連機器等の電子機器に用いられるケーブルやコード類が主だ。
「どの業界も今伸びていますし、工場が東南アジアなどへ移転することが少ない。つまり当社としては、技術力があって国内に残ってくれる優秀な企業のパートナーになりたいということなのです。」
同社で扱う産業機器用の電線は基本的には受注生産であり、客先からの注文を受け、それを電線メーカーに依頼するいわゆるカスタム品である。しかし、注文は少量多品種のケースが多く、メーカーとしてはある程度のロットが確保できないと生産できない。実はその仲介者として業界に先がけて標準化をすすめたのが同社である。1971年から多心ケーブル、1979年から電源コードの標準化をすすめ、在庫販売を始めた。
「今では珍しいことではないでしょうが、当時は画期的でした。お客様がどんなものをどの程度必要とされているのか、営業活動を通じてしっかり把握し、需要を予測できていた当社だからこそやれたことだと思います。」
同社の営業先は主に企業の設計や技術部門であり、綿密な打ち合わせを経てからの発注となる。客先のニーズに的確に対応するためには、製品や技術について十分な理解がないと難しいと大野支店長はいう。

資材置場の作業風景。
資材置場の作業風景。

自社ブランドのケーブルも販売

同社のアイデアによるオリジナル製品もある。折り畳み型のフラットケーブル、『FDケーブル』は、丸型多心ケーブルの長所とフラットケーブルの端末加工の容易さ、加工の省力化を備えた使いやすいケーブルとして評判だ。スダレ型フラットケーブルを平行に折りたたんだタイプとツイストフラットケーブルを丸めた2タイプがあり、OEMで自社ブランドとして販売されている。
「当社のような独立系で、規模もさほど大きくない商社の場合、環境の変化やお客様のニーズの変化を先取りし、大きいところにはできない細かく、タイムリーな対応をしなければなりません。銅の価格は昨年に比べ4倍にもなりました。被覆の材料は石油製品です。原価はしばらく高値安定で推移するでしょう。環境関連では、EUのRoHS(電気・電子機器に関する特定有害物質使用制限指令)やノンハロゲン電線等への対応もあります。そうした中で、モットーとして掲げる“スピード&サービス”をいかに実現するかが、当社課題だと思います。」(2008年3月取材)

同社で取り扱う各種ケーブル(右)。自社ブランド製品も好評である。
同社で取り扱う各種ケーブル(右)。自社ブランド製品も好評である。

▼団地の詳細情報
江刺フロンティアパーク

 

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