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株式会社クリエイティア(長田野工業団地アネックス京都三和)

ロール紙加工の技術を活かし、ユニークなアイデア商品の開発に成功

レジスター用レシートやハンディターミナル用紙、券売機用紙などのロール紙の加工メーカー、(株)クリエイティア(本社 大阪府浪速区)。2004年にエコートピア京都三和(現:長田野工業団地アネックス京都三和)に工場を進出した。ロール加工技術を活かし、さまざまなアイデア商品も開発。名前そのままのクリエイト&フロンティアを体現している。

ロールペーパーの専門メーカーとして

1973年、(株)クリエイティアの前身である(株)萬代紙行が大阪市に創業。1996年に本社及び工場を東住吉に移転、1999年には三重県に松阪工場を設立する。その後、2004年に京都府福知山市のエコートピア京都三和に新工場を建設、本社もなんばに移転。社名を萬代紙行からクリエイティアに変更した。
「萬代紙行は早口で言うと、“マイナス志向”に聞こえます(笑)。プラス志向でなくてはいけませんから、新しい場所へ移るのを機に社名も変えようと。クリエイティアはクリエイトとフロンティアをくっつけた造語です。最初はよく企画会社と間違われました。」
創造力と開発力を備えた会社をめざそうということで名付けたと森本一朗代表取締役。最新式のスリッター機を備える同社の主業務はレジロール紙、ハンディターミナル用ロール紙、券売機用ロール紙、ATM用ロール紙などのロール紙加工である。
「製紙会社から一巻7500mにも及ぶ原紙を仕入れ、それを用途別、サイズ別のロール紙に加工、梱包するのが当社の仕事です。それを商社に納め、そこからさらにスーパーや銀行、レストランなどに卸されるというわけです。」
各種ロールペーパーのほか、OAサプライ商品も取り扱う。家庭用のインクジェットプリンターでも使えるインクジェットロール紙のシリーズには、用途別に多種多様な紙種とサイズが揃っている。マット紙や和紙、光沢紙、プロッター用ロール紙や3D用紙もあり、専用ケースがそのまま用紙ホルダーとして使用できるのが特徴だ。講演会やイベント会場の案内、商品のPOPなど、利用範囲は広い。
「ホームページ等を通じて、パーソナルユースにもお応えしています。会社やお店だけでなく、学校や塾、珍しいところではお寺などでニーズがあるようです。3D用紙はラベルや名刺として使うとおもしろいのですが、残念なことにホームページではそれを伝えることができない(笑)。使用事例を提案することでもっと需要が伸びていく分野だと思います。」

森本代表取締役と社屋外観。
森本代表取締役と社屋外観。

ロール式あぶらとりや紙せっけんも開発

アイデアにあふれた商品開発も行われている。ロール式のあぶらとり紙『くるりんカット』は自社開発商品の第1号。販促用のノベルティ商品として使われている。ロールが収まる紙製のケースは特許を取っており、7か月にも及ぶ試行錯誤の賜物であるとか。
ユニークなのは魚拓用ロール紙の『魚拓工房』。転写用フィルムと和紙のロールのセットになっている。転写フィルムを釣った魚にのせて剥がすと墨がつき、その上に和紙をのせると、初心者でも簡単に魚拓をとることができるというもの。箪笥などに入れる備長炭入りのロール紙を使った『簡単臭NO!』もある。
「今月から販売を始め、大いに期待しているのが、紙せっけんロールです。これは今までのものと違い、化粧品製造の許可をとらねばならなかったのでたいへんでした。でもエコートピアの進出企業第1号ということで京都府も配慮してくれたようです(笑)。」
せっかく薬事法の認可を得たので、今後この分野での新製品開拓も進めていきたいと森本社長。そのほか、女性社員発案の靴の中敷など、アイデア商品開発は目白押しだ。

工場内の作業風景。右はロール式のあぶらとり紙『くるりんカット』。
工場内の作業風景。右はロール式のあぶらとり紙『くるりんカット』。

クリエイト&フロンティアを従業員も身につけ

「ここへ来るまでは賃貸でしたので、自社工場を持ちたいということで京都だけでなく、奈良や兵庫辺りまでさがしました。ここに決めたのは、価格や補助金等助成の条件が魅力だったこともありますが、担当者が一番熱心だったこと、それと大阪から移ってくる従業員のための住宅を団地の近くに確保してくれたことです。」 
進出後のフォローにも満足しているという。輸送は専らトラック便だが、アクセス上も問題ない。駐車スペースも広く、10tトラックが横付けできる。
敷地約1100坪に事務所、工場併せて約660坪が建つ。従業員31名のうち本社に8名、工場には23名が勤務している。現在、半数以上が地元採用である。
「創造力と開拓精神は従業員一人ひとりが身につけて、成長してもらいたいのです。商品開発のアイデアを出すだけでなく、日々の作業における改善や工夫にも活かされると思います。新しい商品については、それ自体で利益が出せればいいのですが、むしろ当社のロール加工技術のプレゼンテーションになればいいと思っています。」
原料の高騰やペーパーレスなど、紙業界をめぐる状況は厳しいが、そこで生き残るためには“待ちの姿勢”ではなく、自分らで何ができるかを追求し、なおかつそれを形としていくことが必要ではないかと森本社長は語る。(2007年11月取材)

紙せっけんロール(写真)など、アイデア豊富な商品開発を行なっている。
紙せっけんロール(写真)など、アイデア豊富な商品開発を行なっている。

▼団地の詳細情報
京都北部中核工業団地(長田野工業団地アネックス京都三和)

 

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