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株式会社メタルエンジニア(松任フロンティアパーク)

社員の自主性と多能工化で金属加工の技術を究める

多彩な加工技術と高性能のレーザー加工機等を駆使し、あらゆるニーズに応える精密板金・プレス加工の(株)メタルエンジニア。2006年、金沢市内から白山市の松任フロンティアパークに全面移転。働きやすさを追求した新工場の下、社員の自主性の発揮と能力アップを図ることで一層の飛躍をめざす。

作業環境の向上をめざして移転

(株)メタルエンジニアの前身、加沢製作所が設立されたのは1963年。金沢市内でプレス加工業を始める。1985年に(株)加沢プレス製作所に改組。その後、板金加工や金型の内製化と業務を拡大、工場の増設、先端機器の導入も積極的に推進する。2003年にはISO9001も取得。2006年、白山市の松任フロンティアパークに全面移転し、社名を(株)メタルエンジニアとする。
「第5工場までありましたが、現場が細かく分かれていて作業効率がよくありませんでした。そこで将来のことを考え、一箇所に集中させることにしました。新工場は仕事がしやすいように綿密に計算してレイアウトすると同時に、空調をはじめとした作業環境の向上に特に配慮しました。」
社員に仕事が楽しいと感じてもらうには、何よりも快適な環境が必要と語るのは加沢社長。ものづくりの喜びを感じることができなければ、よいものをつくることもできないし、社員のレベルをあげることもできないと。また工場の環境のよさは、クライアントの信頼にもつながるという。
「移転先として当地を選んだ一番の理由は金沢市内からの近さです。社員が通える距離にあるか、雇用の確保が絶対条件でした。もともとクライアントは小松方面に多く、高速に近いのでアクセスも申し分ありません。地盤のよい場所という点も気に入りました。価格的にも納得できましたし、助成制度も利用させてもらいました。」
敷地10,000平方メートルに1、2階あわせて2,700平方メートルの建物が立つ。

工場入口と加沢社長。
工場入口と加沢社長。

多品種少量へのフットワークのよさ

同社はプレス加工部門と板金加工部門、金型製造部門を持つ。売上の8割を占める板金加工部門は、さらにレーザー工程とタレット・パンチ工程、ブレーキ工程、溶接工程とに分かれる。
「プレス加工からスタートしたのですが、今当社のメインは板金加工です。薄板をレーザーで切り、ブレーキで曲げ、溶接でくっつけるわけです。扱うものは繊維機械部品から建設機械部品、工作機械部品、食品機械部品、建築材料等々、分野を問いません。当社の特徴のひとつはプレス、板金、金型製造の3つの部門を持っていること。プレスと金型、プレスと板金といった組み合わせはありますが、3つは少ないようです。以前は当社でも金型は外注に出していたのですが、要求通りのものができなかったり、時間がかかったりとトラブルも少なくありませんでした。それが内製化することで大幅にムダも省け、コストダウンにもつながり、納期を早めることもできました。」
プレス加工中心の時代と違い、受注は多品種少量の傾向にあるが、そのための体勢づくりや設備投資にも早くから取り組んでいる。高出力で高精度加工が可能なドイツ製のレーザー複合加工機もいち早く導入した。
「大量生産のものはプレス加工で、少量のものは板金加工でと、どちらでも対応できますが、やはり多品種少量のニーズに対するフットワークのよさが、これから当社が伸びていく上でのポイントになると思います。そのためには、社員個人の技術を高めることが一層求められます。」

プレス・板金・金型製造の3部門を有する。
プレス・板金・金型製造の3部門を有する。

ペア制で多能工化を推進して

社員がいくつもの作業を担当できる多能工化をすすめるため、半年前から実施しているのが“ペア制”である。
「異なる部門の社員同士がペアを組み、お互いに技術を教え合います。つまり先生と生徒の役を交互に行うわけです。個々に空いた時間をうまく利用して、大体週に2〜3時間くらい実施しています。報告はしてもらいますが、やり方は任せています。年齢や経験も異なる同士ですが、新しい技術を習得しようとする意欲はかわりません。」
社内交流の場にもなり、人間関係にもよい影響を与えていると加沢社長。連帯感や協調心も自然と形成される。
「“どうすればお客さんが喜んでもらえるか”を自主的に考えてくれるような社員になってほしいのです。経営計画も社員と一緒に考え、その実現に向かって進んでいきたい。実はメタルエンジニアという名前も社員から募集したのです。全部で50通くらい集まりまして、みんなの投票で決めました。」
工場の玄関を入るとすぐ、社員39名の顔写真と資格等を記したプレートが並ぶ。訪れる人に対して“顔の見える会社”でありたいと加沢社長。今後も金属加工にこだわり、社員全員で技術を究めていきたいという。(2007年8月取材)

玄関では社員のネームプレートが来訪者を迎える。
玄関では社員のネームプレートが来訪者を迎える。

▼団地の詳細情報
松任フロンティアパーク

 

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