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株式会社トスマク・アイ 松任リサイクル工場(松任フロンティアパーク)

地域の環境を守り、循環型社会の実現をすすめるリサイクル工場

石川県白山市を拠点に、快適な環境づくりのためのさまざまな事業を展開してきた(株)トスマク・アイ。2006年、資源再生事業の一環として松任フロンティアパークにリサイクル工場を立ち上げた。廃プラスチックを使った固形燃料や食品リサイクルなど、地域との連携を図りながら循環型社会をリードしている。

資源再生を事業の柱に

(株)トスマク・アイ(TOSMAC‐i)の設立は1959年、現在本社を白山市に置く。社名のトスマク(TOSMAC)はTotal System Maintenance & Cleanをつなげたもの。アイ(i)は地元の石川や創業者の頭文字であるとともに、環境への“愛”であり、環境を見つめる目(eye)の意でもある。
石川県を中心に廃棄物収集運搬事業(一般廃棄物収集運搬業務、産業廃棄物収集運搬業務)、浄化槽管理事業、施設保全管理事業(施設運転管理業務、ビルメンテナンス業務、補修業務)、土木補修事業(下水管路補修業務、土木浚渫業務)及び資源再生事業等を展開。資源再生事業の拠点施設として2006年に白山市の松任フロンティアパークに進出したのが、松任リサイクル工場である。
「当社の事業は、行政からの委託を受けて行う「受託事業」と事業許可を得て行う「許可事業」とに大別されます。前者については、業務の性格上、今以上の成長期待は望めませんが、自社が事業主体性を発揮できる後者事業分野におけるリサイクル事業にかける期待は大きく、これをいかに軌道に乗せるかが、今後の事業展開のポイントになってきます。」と語るのは鍵田稔代表取締役社長。
同工場は敷地34,613平方メートル、建築面積は工場棟、事務棟、ヤードを併せて6,922平方メートル。固形燃料(RPF:Refuse Paper & Plastic Fuel)製造ラインに木くず破砕ライン、空き缶プレス・PETボトル破砕ラインがあり、今年から新たに食品リサイクル設備が加わった。

リサイクル工場の入り口。右は鍵田代表取締役。
リサイクル工場の入り口。右は鍵田代表取締役。

固形燃料から食品リサイクルまで

「現在、当工場のメインは固形燃料(RPF)の製造です。これは廃プラスチックや紙くず、木くずから不適合物を除いた後、細かく砕き、成形してつくります。プラスチックとその他の材料を7対3、もしくは6対4で配合するのです。成形機の中で溶けたプラスチックがその他の材料を包み込み、直径30ミリ、長さ60ミリくらいの円筒状のものができあがります。」
石炭やコークス並の高い熱量が得られると、松任リサイクル工場担当の山田正彦第一事業部長。一日の最大処理能力は33トン、主に製紙工場へ納められるという。
「今、力を入れているのが食品リサイクルです。食品リサイクル法ができて食品関連事業者は廃棄物の再生利用が義務付けられるようになりました。当工場では回収した食品廃棄物を円筒型の密閉式コンポシステムで発酵、完熟させ、堆肥として再生するのです。」
堆肥は地域の農業生産者に安く供給され、有機栽培等に用いられる。さらにそこで作られた農作物は生産者から食品関連事業者へと、リサイクルの輪ができあがる計画となっている。現在、日産8トンの堆肥生産を予定しており、引き合いも多く、今後の展開が期待されている。

山田第一事業部長。右は工場内にある見学エリア。
山田第一事業部長。右は工場内にある見学エリア。

地域に信頼され、地域に活かされ

同社が廃棄物リサイクル分野への進出を決め、松任フロンティアパークへの立地を決めたのは、1万坪規模の用地が確保できたこと、アクセスがよく、重量設備を設置するのに十分な地耐力があったこと、加えてクリーンセンターに隣接しており、収集運搬業務との連携が可能だったことである。
同工場の進出にあたっては、周囲の環境に配慮し、特に緑化整備には力を入れた。
「当社は創業以来、48年にわたって廃棄物の収集運搬を中心に地域の快適な環境づくりに貢献してきました。この間に地元のみなさんからの信頼、行政からの信頼を得ることはできましたが、今後も地域の環境保全を推進し、リサイクルによる循環型社会形成をリードしていく責務があります。」
地域を守り、地域に活かされる会社でありたいと鍵田社長。
「リサイクル事業はまだ収益の上がる事業ではありません。しかし、必ず大きな波はくると思います。そのときに乗り遅れないような体制づくりを今からしなければなりません。」
そのためには技術やノウハウの習得にもまして従業員の意識改革が必要だという。受身ではなく、環境づくりのために何ができるかを提案し、取り組む姿勢を全員が持てるよう自己啓発等への支援も行う。
また、リサイクルは地域の人々の理解と協力を得ることが欠かせないという認識のもと、さまざまな情報発信をはじめ積極的な働きかけを展開している。(2007年8月取材)

工場内の作業風景。
工場内の作業風景。

▼団地の詳細情報
松任フロンティアパーク

 

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