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株式会社プラスト(松任フロンティアパーク)

技術とセンスで勝負するプラスチックのスペシャリスト

2005年、白山市の松任フロンティアパークに本社工場を新築移転した(株)プラスト。プラスチックの素材供給と加工・成形を行う同社は、多品種対応、小ロット受注、短納期納品の3つを掲げて業績を伸ばしてきた。多様なニーズに応える柔軟性、素材に関する専門性を武器に顧客の満足を獲得している。

創業以来、全員参加の生産体制を

「1990年に金沢市内でプラスチック素材の卸の会社としてスタートしましたが、大手やメーカー直営店と対抗していくには別の付加価値をつけなければなりませんでした。それで卸業と併行して加工も請け負ったのです。」
今では加工部門が売上高の半分以上を占めると塚本寛代表取締役。精密加工・成形から建築・建設・設備、ディスプレイ・看板等々、多様な分野のプラスチック加工に携わる。
「当社のスタンスというか、セールスポイントは小ロット受注、多品種対応、そして短納期納品です。プラスチックは素材としても、また用途も実に多彩ですから、どうしても多品種になりがちです。またスピードが問われる時代には短納期に応えていかねばなりません。現場にとってはたいへんなのですが、当社では創業以来そうした対応を可能にする体制を整えてきました。」
多能化が進んでいるのはもちろんのこと、忙しくなると全員参加体制がとられ、営業マンも現場に入る。同社の営業マンは現場で十分経験を積んでおり、プラスチックについても加工技術についても熟知している。
「社員には必ず現場を経験させ、それから適性のある人間を営業に回します。ですから、彼らはオーダーを受けたら現場にいちいち確認をしなくてもほとんど自分で判断ができるのです。また専門的、技術的な相談にのることもできますし、提案もできる。それがお客様の信頼につながっていると思います。ただ、いざとなったら自分が現場へ入るつもりなので、多少無理目な注文でもとってくるきらいはありますが(笑)。」

塚本代表取締役と本社社屋。
塚本代表取締役と本社社屋。

素材を知ることが品質維持の鍵に

一口にプラスチックといってもその特性は実にさまざま。耐熱性にすぐれたもの、耐磨耗性にすぐれたもの、耐薬品性にすぐれたものなど、その得意分野は異なり、当然加工方法等も異なる。それゆえ、プラスチックという素材についてどれだけ理解しているかが多様なニーズに的確に応え、製品の品質を維持するうえでの鍵となる。卸として素材について十分把握している同社の強みでもある。
「プラスチックは水分を吸収しますから、乾燥させ、伸縮性を抑えなければ100分の1ミリの精度での加工はできません。また暑いと延びますし、寒いと縮みます。一度、厳重にチェックしたつもりなのに寸法が違うとクレームがきたことがあります。よく調べてみたらひどく暑い日で、しかも丁寧に梱包したものだから客先に届けるわずか30分ほどの間に延びてしまったんですね。それからはクーラーボックスを使うことにしましたが、それほど扱いが難しいものなのです。」
同社の得意先は1000以上にも及ぶ。特定の数社に大きく依存せず、大小あらゆる業種とつきあうことで景気の良し悪しにも左右されない経営基盤を築くことができたと塚本社長。予算も納期もギリギリ、精度の要求はことのほか高いといった厳しい仕事もあったが、それらをクリアすることで技術の幅を広げ、レベルアップを図ってこられたのだという。

小ロット受注、多品種対応、短納期納品のための体制が整えられている。
小ロット受注、多品種対応、短納期納品のための体制が整えられている。

プラスチックを基に新分野に挑戦も

金沢市内の本社工場が手狭になり、松任フロンティアパークに移ったのが2005年。敷地約1700坪に建坪約600坪、従業員は約40名である。この本社工場のほか、富山県射水市には富山営業所・富山工場(従業員14名)を持つ。
「進出先の候補はいくつかありましたが、ここが一番条件がよかった。インターチェンジにも近く、市内まで20分とアクセスもいい。広さも十分です。実は今、組立も請け負ってくれないかという話もあり、今後の展開によっては増棟が必要になってくるかもしれません。」
変化の激しい時代に対応するため新しい分野への挑戦も行うが、あれもこれもと手を広げるのでなく基本はプラスチックにおく姿勢は変わらないという。
「プラスチックは素材として今後さらに進化し、使われる先もどんどん広がっていくと思います。特に環境面を考慮したリサイクル性がキーワードになってくることでしょう。常に最先端の情報を入手してお客様に提案することが求められます。同時に、今後ますます重要になってくるのはデザイン力。機能を満たすだけでなく、色や形など、見た目もよいものを提案してくれという依頼も増えています。当社のセンスが試されるわけです。」
営業エリアも北陸三県から関東、関西へと広がり、さらに全国へ。プラスチックスペシャリストとしての認知度は確実に浸透している。(2007年3月取材)

精密加工・成形のための最新の機械が揃う。
精密加工・成形のための最新の機械が揃う。

▼団地の詳細情報
松任フロンティアパーク

 

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