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白鷺特殊鋼株式会社 山口営業所(山口テクノパーク)

ニーズにあわせたスピーディな対応を掲げる鉄鋼ソリューション企業

自動車、機械、造船等、日本が世界に誇る製造業を支える特殊鋼。白鷺特殊鋼(株)は西日本をエリアとする特殊鋼の専門商社である。“必要なものを必要なときに”を実現する即応体制は多くのユーザーから厚い信頼を得ている。昨年、山口市の山口テクノパークに山口営業所が開設された。

ジャストインタイムの供給体制を確立

白鷺特殊鋼(株)は1969年、特殊鋼の専門商社として姫路市に設立、西日本を中心に事業を展開している。現在、姫路の本社、大阪、岡山、中国(福山市)、広島、九州(新宮町)、山口の7カ所に営業拠点を持ち、構造用炭素鋼、構造用合金鋼、特殊用途鋼(ステンレス鋼、ばね鋼、工具鋼)等、特殊鋼を主に販売している。
グループ会社として、切断加工を行うハクロスチール(株)や鍛造品を扱う(株)ハクロフォージング、切断・切削加工センターのハクロマシナリー(株)、及び同社のロジスティックス・ネットワークの要となるハクロ物流(株)を擁する。
「当社は大阪から九州までの西日本を営業エリアに事業展開しています。ユーザーは造船、自動車、機械メーカーなど多岐にわたり、規模も大企業から地場の小さな企業まで実にさまざまです。鋼種、形状も各種扱っていますが、中でも“丸鋼”をメインの商品としてあらゆるサイズや硬さのものが常備されています。ユーザーに必要なものを、必要なときに、必要な量を納めることができる。ジャストインタイムの供給体制が当社の特徴であり、使命でもあります。」
同社で最も新しい営業拠点である山口営業所の旗手昭市所長は、お客様の信頼を得るうえで何よりもスピーディな対応が欠かせないという。
「特に小さなところでは先々の生産計画を立てるのが難しく、在庫も持てず、すぐに材料が必要になるということが多いのですが、そうしたときにただちにお応えできるような体制にしておかなければなりません。一つひとつの扱い量は少なくても、こうした需要の積み重ねは大切です。当社の各営業所では、地場の企業のお手伝いをすること、産業活性化のお役に立つことで地元に貢献していきたいと考えています。」

同社の最新の拠点である山口営業所。右は旗手所長。
同社の最新の拠点である山口営業所。右は旗手所長。

地元のお客様に安心感も提供

下関から岩国までをカバーする山口営業所が山口テクノパークに進出したのは2006年10月。2004年から宇部市内に九州営業所の山口出張所が置かれ、営業活動が行われていたが、鋼材の供給は他の営業所からであった。
「お客様により速く商品をお届けするためにも、山口にストックヤードを備えた営業所が求められていました。当地は営業範囲をカバーするうえでよい場所にありますし、アクセスもよく、十分な広さも確保できました。」
必要なものがすぐに手にはいるという“安心感”をお客様にもってもらえたことが一番の成果だと旗手所長。
敷地約3300平方メートルに1100平方メートルのヤードと180平方メートルの事務所が立ち、ヤードには天井走行クレーンと最新鋭の切断機を備える。鉄鋼メーカーから仕入れた長尺と呼ばれる鋼材はここでユーザーのニーズに合わせて切断され、届けられるのである。
現在、山口営業所の従業員は6名でうち営業が3名、ヤードの作業に2名、事務に1名。地域密着型を標榜する同社では地元採用を心がけており、同営業所でも3名が地元からの新規採用である。

最新の切断機が複数揃う。
最新の切断機が複数揃う。

ユーザーとともに発展をめざし

「例えば、同じ鋼種でも鉄鋼メーカーによって炭素分等の含有率も異なり、硬さにも差が出てきます。その違いは加工のしやすさ等を左右するわけで、ユーザーにとっては大きな問題です。そういったお客様それぞれのニーズにきめ細かく、かつ機敏に対応することが重要なのはいうまでもありません。また、ときには特殊鋼の活用法などに関してお客様からの相談にのったり、合理的な使い方や技術面でのご提案をすることもあります。」
同社ではそうした企業の姿勢や考えを“IRON(鉄鋼)ソリューション”と呼んでいる。グループ企業の総合力と創造力で、鉄鋼にかかわる問題をトータルに解決していくということだ。また、鋼材の供給にとどまらず、グループとして付加価値を高めるための加工品の製造にもより多く携わっていく方向にあるという。
「鋼材の使われ方を見ていると、製造業の隆盛や変化をうかがうことができます。我が国の特殊鋼製造技術は世界でも最先端にあり、海外からの影響は少なく、全体に需要は上向きなのですが、高齢化等に伴う地場企業、下請け企業の衰退は心配な点です。人材が確保されず、技術が継承されないという声もききます。ユーザーの発展なくして我々の発展はないのであり、製造業の根っこともいうべきこうした企業が元気になってもらうために、我々ができること、お手伝いできることはないか模索していく必要があると思います。」(2007年1月取材)

明るく整頓されたヤードで、効率的に作業が進められている。
明るく整頓されたヤードで、効率的に作業が進められている。

▼団地の詳細情報
山口テクノパーク

 

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