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株式会社アスティス 高知営業部(南国オフィスパーク)

情報と信頼のパートナーシップで医療現場を支援するスペシャリスト

四国四県で医薬品・医療機器及び材料の卸売業を展開する(株)アスティス。医薬品メーカーと医療機関の繋ぎ役として、安定供給と情報提供に努める。2006年に高知事業部が南国オフィスパークに新営業所を開設。医療現場へのサポートを通して“地域の人々の健康と豊かな社会生活の向上に貢献”することをめざす。

スペースの確保と災害への備えに

(株)アスティスは医薬品卸売事業を全国展開する(株)スズケンのグループ会社として、四国全県を担当している。設立は1948年、合併等を経て現在の社名になったのは2000年からである。ちなみにアスティス(ASTIS)は四国四県の旧称(Aは阿波、Sは讃岐、Tは土佐、Iは伊予に複数のSをつけた)からのものである。本社は愛媛県松山市にあり、営業部、支店など12カ所の拠点を持つ。
その中で高知営業部は高知県の病院・診療所などの医療機関・調剤薬局等、約900カ所をカバーする。高知市内から南国市の南国オフィスパークへ移転したのは2006年1月、高知営業部と高知支店を置く。従業員は約140名。県内にはほかに安芸市に安芸支店、宿毛市に幡多支店がある。
「高知市内にあった旧営業所は600坪程で、しかも倉庫が3カ所にも分かれていました。特に困ったのは駐車スペースが足りなかったことでした。20台分位しかないので医薬品メーカーの方が来られても止めるところがない。そこらに勝手に止めては住民から苦情がきますし、駐車違反になります。車が止められないからと素通りされたこともありました。」
配送のトラックの出入りにも支障があったが、拡張は難しかったと当時を語るのは門脇成雄高知営業部長。南国オフィスパークの新営業所は敷地約5000坪、建坪約1000坪、駐車場には300台以上を止めることができる。毎朝早くから医薬品メーカーのMR(Medical Representative医薬情報担当者)が100名近くも訪れるが、十分余裕があるという。
「当地への移転は南海地震など災害への備えの意味もあります。高知市内と違って地盤は固いし、高台にありますから津波等による被害のおそれがない。水に浸かる心配がないわけで、災害発生時にもここから医薬品の供給が可能です。」

十分な駐車スペースを備える高知営業所。
十分な駐車スペースを備える高知営業所。

商品の安定供給と有効な情報提供を

医薬品卸売業は医療機関や調剤薬局と医薬品メーカーとを繋ぐことで医療現場をサポートするのが役目であり、業務のベースとなるのは医薬品と医療材料の安定供給と情報提供である。
「医療機関はどこも経営が厳しくなっていますから、なるべく在庫は少なくしています。ですからどうしてもぎりぎりになって至急配送ということになる。そのときこちらに在庫がないでは済みません。患者さんの命に関わることもあるわけで、まさに待ったなしです。」
急な注文にも遅滞なく確実に届けることではじめて医療機関の信用を得ることができるというのは清遠博志副営業部長。端末のオンライン化等で受発注のスピーディ化を図るとともに、ロジスティックスの効率的な運営がすすめられる。
「情報のデリバリーも重要な仕事です。新薬等の効能、副作用といった医薬品情報はもとより、最新の医療情報、厚生省からの情報など、メーカーさんと協力しながら得意先に必要かつ有効な情報提供を心がけています。」
さらに経営相談やレセプト請求支援といったシステムに関する相談にも応じる。得意先に出向くMS(Marketing Specialist 医薬品卸販売担当者)には商品知識だけでなく、マネジメントなどの知識も求められるようになった。
「医薬品を売るだけでなく、運命共同体である医療機関に経営戦略や方向性、サービス向上の方法といった重大な問題についてもどれだけ的確なアドバイスができるか、付加価値として今後ますますウエイトが高くなってくるでしょう。」
医業経営コンサルタントでもある今西泰人課長は、提案型の業務になりつつあるという。現場で手に余る相談については、社内の専門家集団が対応する体制がつくられている。

(左)朝のミーティング風景。(右)門脇営業部長。
(左)朝のミーティング風景。(右)門脇営業部長。

情報収集能力がシェア率アップの鍵に

2010年までの目標として、アスティス全体では売上げ1千億円、高知事業部では現在31%のシェア率を35%にすることをめざしている。
「業界用語でピカ新というのですが、需要の大きい、大ヒット新薬が登場してくれると業績やシェアにもたちまち反映します。しかし、それは頻繁にあることではありません。シェアを1%上げるのもたいへんです。そうなるとやはり地道な営業努力による積み重ねが大切になります。生産性をあげようにも、人がすべてですから削ることは難しい。個々の能力アップが一層必要であり、情報収集能力の向上が鍵になると思います。」
医療機関では医師や薬剤師だけでなく看護士や技師、ときには患者からも情報を得ることができる。常にアンテナをはっていることで会社やメーカーにフィードバックできる情報があるはずと門脇部長。メーカーと二人三脚で医療の現場を積極的に支援していこうという姿勢が業績向上につながるという。(2006年12月取材)

(左)今西課長と清遠副営業部長。(右)配送準備の様子。
(左)今西課長と清遠副営業部長。(右)配送準備の様子。

▼団地の詳細情報
南国オフィスパーク

 

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