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シンレキ工業株式会社 北海道事業所(道央栗沢団地)

日本の道路を守る舗装材メーカーの“北”の拠点

北海道空知郡栗沢町の道央栗沢団地に昨年8月、道路舗装材メーカー、シンレキ工業株式会社の北海道事業所が建設された。全国的な公共工事の減少、原油価格上昇によるコスト高と、逆風にさらされている業界にあって、商品開発力ときめの細かい顧客対応で業績を伸ばしている同社の北海道の拠点である。

特殊舗装材ではトップシェアを

「舗装の補修材には一般用と特殊用があります。特殊用は主に長期耐久として用いられるのですが、その国内シェアは我社がトップを占めています。」シンレキ工業株式会社・北海道事業所の長田盛男所長がいう道路舗装・補修材は「エムコール」の名で知られる同社の看板製品である。暑さや寒さ、雨や雪などに影響されない全天候型で、施工も容易、固まるのが速いので施工後直ちに交通開放が可能、鉄やコンクリートともなじみがよく、接着性にすぐれ、耐久性も抜群といった特長を持つ。緊急時に対応でき、作業性にもすぐれたメンテナンス時代の画期的な補修材として、多くの現場で採用されているヒット商品だ。シンレキ工業株式会社は昭和34年にアスファルト乳剤の製造・販売を行う会社として創業。全国各地にアスファルト乳剤工場を建設する。アスファルト乳剤とは舗装材同士や路盤とをなじませるもので、タックコートとプライムコートがある。タックコートは舗装材同士を接着させるためのものであり、プライムコートは路盤に浸透させ、表面を安定させる。平成元年に英国のEMCOL社(現Catomance Technologies社)と技術提携し、舗装・補修材「エムコール」を開発、これが同社の発展の原動力となった。現在、アスファルト乳剤と「エムコール」、そして防草材の「ボーソーシール」が同社の売上げの三本柱になっている。

(左)「エムコール」の施工現場。(右)北海道事業所から出荷される「エムコール」。
(左)「エムコール」の施工現場。(右)北海道事業所から出荷される「エムコール」。

防草材は維持管理費軽減の切り札に

売上げの柱の1つで、今後の需要増が期待されているのが「ボーソーシール」である。舗装体に雑草などが繁茂することを防ぐために開発された特殊材料で、構造物とアスファルトコンクリート舗装のすき間を密着させ、同時に忌避剤(防根剤)の働きで雑草の発育を抑制するというもの。「雑草の生命力はすごいもので、わずかなすき間に種子が入り込み、根をはって成長し、やがては舗装を破壊していきます。道路の美観上も好ましくありません。防草材を使うことで、道路の維持管理費もかなり軽減されるはずです。」除草剤のように雑草を枯らすものではなく、水に溶けず、環境に影響を与えるような有害物質も含まれていない。
北海道事業所に蓄えられている「エムコール」の原料。
北海道事業所に蓄えられている「エムコール」の原料。

北海道の営業拠点として

北海道事業所は平成16年に立ち上げられた最も新しい事業所である。それまでは東北の事業所がカバーしていたが、より迅速で緊密な対応を可能にするため北海道への進出を果たした。道央栗沢団地を選択した理由も、全道をカバーするうえで絶好のポジションにあったこととアクセスのよさが決め手となった。同事業所は「エムコール」の工場であるとともに、北海道エリアの営業・販売拠点でもある。長田所長を含めた3名が分担し、全道に営業活動を展開している。「舗装材は、どこでもいつでも同じものを用いることはできません。つまり地域によって、季節や天候によって、また工事箇所等によって材料の配合を微妙に変えなければならないのです。その判断を間違えると、現場から “軟らかすぎた”、“使いにくかった”などといったクレームをうけることになります。ユーザーからの声をデータとして蓄積し、分析し、製品に反映させるのも私たちの重要な仕事なのです。」地元栗沢町の全面的な支援もあり、恵まれた環境の中、地域に根をおろし、着実に成果を積み上げているようだ。(2005年5月取材)

全道をカバーする立地に優れた北海道事業所。
全道をカバーする立地に優れた北海道事業所。

▼団地の詳細情報
道央栗沢団地

 

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