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株式会社百五銀行・情報センター(津オフィス・アルカディア)

“地銀の雄”の躍進を支える情報システムの砦

三重県を中心に営業展開する株式会社百五銀行の情報センターが、昨年1月、中勢北部サイエンスシティ、津オフィス・アルカディアに建設された。“フロンティアバンキング”を標榜する同行のシステム運用の拠点は、厳重なセキュリティと万全の災害対策が施された堅固な砦でもある。

トラブルを見つけ、直ちに対応

「ここにはプレートもないでしょう。あまり目立ってはいけないセクションなんです。行内でも、センターがどこにあるのか知らない人は結構多いですよ(笑)。」株式会社百五銀行・事務統括グループ・システム管理チームの杉浦浩チームリーダーは、自分たちはあくまで黒子的な役割なのだという。「簡単にいえば、日々、安全に当行のシステムを運用し、通信トラブルはないか、ATMは問題なく稼動しているかを監視し、何か支障があった場合直ちに対応を指示するところ。システムの状態を一番先に把握するところです。ですから何も問題が起こらず、私たちが表だって活躍せずにすむ方がいいわけです。」三重県津市の中勢北部サイエンスシティの中心、津オフィス・アルカディアにある情報センターのことである。百五銀行は明治11年に国立銀行として創立。明治30年に普通銀行に改組し、株式会社百五銀行として発足。現在、三重県内を中心に103か店と26出張所を持ち、総資産3兆6000億円余、スタンダード&プアーズの格付けでは邦銀の長期格付けで上位から3番目という優良行だ。事務センターの老朽化を機に一部機能を当地へ移転、平成16年の1月から稼動をはじめた同行のシステム運用の拠点である。

(左)堅牢な情報センターの外観。 (右)杉浦浩チームリーダー。
(左)堅牢な情報センターの外観。 (右)杉浦浩チームリーダー。

災害等への二重三重の備え

「この地を選んだ理由は事務センターや本店からの近さもありますが、地震や津波など自然災害にも耐えうるか地盤、地勢等の十分な調査を行ったうえで最適な場所と判断しました。」建物はビルダンパー(免震積層ゴム)を採用した免震構造になっている。これにより、仮に阪神淡路大震災の震度7クラスの地震があっても、建物内では震度4程度の影響におさえることができる。これは精密機器類の耐震強度を十分にクリアするものである。非常用の電源として発電機を2基備え、それぞれ給油なしで5日間は電力を供給できる体制を整えている。電線も別の変電所から2系統を引き込み、どちらかに停電等のトラブルがあっても直ちに切り替えることができる。2系統の電線はそれぞれ建物の異なる場所から別ルートを経由して機器のある部屋まで引き込まれるという徹底ぶりだ。また、スムーズな切り替えが可能なように、つなぎとして蓄電池も用いられる。回線も4系統(2社×2系統)が引かれ、これらも別ルートを通って部屋に入り、そこではじめてクロスするのである。
津オフィス・アルカディア敷地内の風景。
津オフィス・アルカディア敷地内の風景。

セキュリティにも万全の体制を

火災に対しても、わずかな温度変化や煙も検知するセンサー、エリアごとに水、消火剤、窒素ガス等が備えられている。侵入者を寄せつけない監視カメラや赤外線センサーはもとより、作業者の出入り、物資の搬入のチェック体制にも厳重を極めている。従業員であっても、自らの担当作業を行う部屋以外への出入りはできない。保守点検作業では、あらかじめ担当する機械以外には近寄れない構造も一部採用している。「コストはかかりますが、一旦事故が起こるとお客さまに御迷惑をかけ、当行にとっても莫大な損失につながることにもなりかねません。とはいえ、二重、三重の備えをしても決して万全ということはありませんし、このセンターだけですべてカバーできるわけでもない。いくつかの拠点で機能を代替できるような体制もとられています。システムは組織全体で守るというのが基本なのです。」一般のお客さんにはまったく縁のない施設だが、情報システムを守る最前線としてまさに銀行の心臓部といっていい。縁の下の力持ちという言葉が、これほどふさわしいところもないだろう。(2005年4月取材)

完璧なシステム保守が銀行の業務を支えている。
完璧なシステム保守が銀行の業務を支えている。

▼団地の詳細情報
津オフィスアルカディア

 

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