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日本クラウンコルク株式会社 岡山工場(新勝央中核工業団地)

クロージャー一筋を支える環境マネジメント

クロージャーのトップ企業として知られる日本クラウンコルク株式会社。その西日本の拠点である岡山工場が新勝央中核工業団地にある。ニーズに対応した高機能、高品質な製品を供給するための最新設備とマネジメントシステムをもつ工場からは、環境にやさしい“未来のクロージャー”が生まれている。

小さなキャップに大きな使命を

「クロージャーとは、要するにキャップのことです。我が社では飲料、食品、薬品用など、ありとあらゆるタイプのキャップを製造していますが、密封性や安全性はもちろんのこと、昨今では環境への配慮が求められています。単純そうに見えますが、実はあの小さなキャップには、長年にわたる研究の成果、開発技術が集約されているのです。」 “クロージャーは宝庫の番人”に喩えられ、容器の内容物への信頼を守るものと、日本クラウンコルク株式会社岡山工場の矢島幸夫工場長は語る。日本クラウンコルク株式会社の創立は昭和16年と古く、国内のクロージャーのトップシェアを誇る企業である。“密封の文化への貢献”を掲げて60年の同社の歩みは、我が国のキャップの歴史そのものといっていい。現在、全国に4つある工場の中で一番新しく、平成10年に岡山県勝田郡勝央町の新勝央中核工業団地に進出したのが岡山工場である。同社で製造するクロージャーはその素材、用途、機能等により分類は多岐にわたるが、大きくメタル製品とプラスチック製品とに分けられる。岡山工場はプラスチック製品をメインとした工場であり、大阪から九州までの西日本地区の拠点工場である。

飲料用をはじめ、さまざまな種類のキャップが製造されている。
飲料用をはじめ、さまざまな種類のキャップが製造されている。

品質と環境のマネジメントシステムを

岡山工場は約2万5000坪の敷地に5000坪の工場棟と2000坪の物流棟をもつ。コンピュータ管理され、高能率かつフレキシブルな工場は、圧縮成形や射出成形等の多くのラインを擁し、実に年間64億個のクロージャーを生産する能力を持つ。物流棟には4億個が保管できる自動倉庫があり、リアルタイムで処理する管理システムが構築されている。マネジメントの柱はQMS (Quality Management System)とEMS (Environment Management System)。ISO9001、ISO14001の認証登録もされている。「環境マネジメントでは3R1Lの徹底を推進しています。これはReduce(減量)、Reuse(再使用)、Recycle(再利用)、Long use(長期使用)の4項目を推進する活動ですが、ほぼ100%近い再生化率を達成しています。」国内シェアの多くを占めるとはいえ、低コストの中国製との競合や、石油や鉄など原材料の高騰もあり、一層のコストダウンの必要に迫られているのが現状である。新たに『一人一銭運動』を中心とした省エネ、省資源へのきめ細かい取り組みも始まっている。

工場内はコンピュータで効率的に管理されている。
工場内はコンピュータで効率的に管理されている。

活気のある団地でさらなる挑戦を

「当地を選んだ最大の理由は価格もさることながら、西日本エリアをカバーする上でちょうどよいポジションにあったということですが、選択は正解だったと思います。なにより町のバックアップがあったこと、それから勝央、新勝央団地の企業はどこも元気がいい。団地全体に活気があるのです。」近くの津山市内には高校も多く、雇用も容易な環境にある。現在、従業員178名の3分の2が地元出身者である。クロージャーは時代のニーズにあわせて改良が加えられており、さまざまな機能を盛り込んだ製品が市場に出ているが、開発に終わりはなく、さらに画期的な、新発想の製品の誕生が待たれている。また、新規分野の開拓、世界市場への進出も視野に入れている。自社製品への愛着と誇りを感じるという矢島工場長はこう締めくくる。「キャップは形は小さいけれど、大きな使命を持っています。クロージャーを極めるための挑戦は、まだまだ続きますよ。」(2005年3月取材)

この地を選んだのは正解だったと話す矢島幸夫工場長。
この地を選んだのは正解だったと話す矢島幸夫工場長。

▼団地の詳細情報
新勝央中核工業団地

 

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