第二次焼酎ブームといわれる。酒類の売上げが軒並みダウンする中、焼酎だけは毎年10%近い伸びを示している。大手ビールメーカーも次々に焼酎への参入を表明した。その中で濱田酒造はサントリーと提携し、本格芋焼酎の共同開発を行ったのである。「本格焼酎の国際化を目指すうえで、サントリーさんの情報発信力に期待したのです。それと酒造りというものをビジネスとしてだけでなく、生活文化としてとらえてくれた。歴史という切り口を理解してくれました。だから一緒にやろうと。」平成17年4月、串木野金山の跡地に「金山蔵」がオープンした。工場(蔵)のほか焼酎造りに関する資料館やレストラン、温浴施設なども併設。坑道を仕込蔵や長期熟成の貯蔵蔵として活用するという。「ここでは江戸時代以前の仕込みを再現したいと思います。金山蔵、伝兵衛蔵、傳藏院蔵(本工場)と3点がそろったことで、薩摩焼酎の歴史500年を語ることができるのです。」旺盛なチャレンジ精神の根底には、酒造りは文化であり、文化には多様性が必要であるという濱田社長の哲学がある。
(2005年2月取材)