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株式会社TRI大分AE(大分北部中核工業団地)

先進技術と個性を生かすマネジメントで伸びる創造集団

弾性体の超精密加工技術で注目される株式会社TRI大分AE。開発競争の熾烈な事務機器の精密部品メーカーとして、世界ナンバーワンを目標としている。コミュニケーションを大切に、若いスタッフの個性と創造力を生かし、未来を見つめた夢のある企業を目指す。

ナンバーワンの部品メーカーに

「複写機やレーザープリンターなど事務機器の世界のマーケットは、日本のメーカーがシェアの9割を占めています。ですからその分野で日本一の部品メーカーになるということは、世界一になるのと同じなのです。」株式会社TRI大分AEの米濱光郎代表取締役社長が目指すのは、競争力ナンバーワンの企業である。株式会社TRI大分AEは、東海ゴム工業株式会社の100%出資により、事務機器精密部品の製造を担う会社として1998年2月に設立された。大分県豊後高田市にある大分北部中核工業団地内に約2万3千坪の敷地を取得し、1999年に工場(第1期分)を建設、生産を開始、さらに2001年に第2期分を増設した。

(左)米濱光郎代表取締役社長。(右)大分北部中核工業団地に立つ社屋。
(左)米濱光郎代表取締役社長。(右)大分北部中核工業団地に立つ社屋。

超精密加工技術を確立

社名のAEは、Advanced&Elastomerの略。Elastomerとは弾性体のことで、これを事務機器の部品に使用することで大幅にコストダウンを図ることができる。また、導電性、半導電性といった機能を付けることができ、表面に静電気を帯びさせる複写機等では有効な素材となるわけである。現在、カーボン粒子層を均一に形成するための「層形成ブレード」、残った粒子を掻き落とすための「クリーニング・ブレード」、金属、樹脂、ゴムを複合化した「超精密ロール」等を生産している。事務機器メーカーはより高機能で、高品質の製品を開発することでしのぎをけずっているが、それを支えるのが部品メーカーである。同社でもミクロン単位の超精密加工等の技術基盤を確立、洗練させることでメーカーの高度で多様なニーズに応えてきた。

超精密加工技術をベースに高性能・高品質な部品が製造される。
超精密加工技術をベースに高性能・高品質な部品が製造される。

土地柄も用地選定の理由に

「中国や東南アジアへの進出も考えましたが、高い技能と熟練を要する製品をつくるのだから国内でつくり、アジアナンバーワンになろうと。」部品供給先のメーカーが杵築に進出することも決め手になり、大分北部中核工業団地が選ばれることになった。大分空港へのアクセスのよさも理由の一つ。設計開発を名古屋で行っていることもあり、技術スタッフの交流には便利であった。大分の風土、土地柄も選定の際に考慮された。同社では親会社とは異なる人事体制、給与体系を採っている。その目指すところは“従業員全員が、自分の仕事、会社に働き甲斐と誇りをもてる体制づくり”。すでに外国企業が進出しており、いわゆる欧米風の体制になじみがあった。採用における説明も理解し、受け入れる素地が当地にはあったという。
大分から世界へ、高い技術力でナンバーワンを目指す。
大分から世界へ、高い技術力でナンバーワンを目指す。

地域との共生を経営の柱に

従業員450名の多くが豊後高田市及び周辺からの地元採用。平均年齢は24歳と若い。「地元に可愛がってもらえなくては良い工場になりません。地元の支持が得られたおかげでたいへん優秀な人たちが集まりました。ここの人は義理人情に厚く、目先の欲得では動かない。だから直球勝負、本音でつきあう。これが当社のマネジメントの基本です。」人材には絶対の自信をもっていると米濱社長。地域との交流には力をいれ、イベントにも積極的に参加している。同社の敷地で開催される納涼祭には1500人もの市民が集まるという。コミュニケーションを大切にし、地域との共生を経営の柱に据えている。(2005年2月取材)

工場の敷地は地域とのコミュニケーションの場にも活用される。
工場の敷地は地域とのコミュニケーションの場にも活用される。

▼団地の詳細情報
大分北部中核工業団地

 

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