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小規模企業共済資産はどのように運用しているのですか。


共済金等の支払いを、将来にわたり確実にすることができるようキャッシュフローを確保するため、満期保有目的の国内債券(簿価)の構成割合を約70%維持するようにしています。
これにより、毎年度の共済金等の支払いに必要な資金は、共済契約者からの掛金収入と国内債券(簿価)の利金収入および償還の一部でまかなうことができます。

一般的に、資産運用はその時々の市場の動向に左右されずに長期に投資する方が有利とされ、また、ひとつの資産に集中して投資するよりも複数の資産に分散した方がリスクを抑えられます。
したがって、小規模企業共済資産の運用においては、共済制度を安定的に運営していくうえで必要とされる収益を長期的に確保するため、投資対象資産の期待収益率の予測に加え、標準偏差と投資対象資産間の相関を考慮したうえで、最適な投資対象資産の組合せを検討し「基本ポートフォリオ」を策定しています。この基本ポートフォリオ(下表参照)に沿って、関係法令に基づき、国内債券(簿価)、短期資産、融資経理貸付金、国内株式、国内債券(時価)、外国株式、外国債券、生命保険資産により運用しています。

基本ポートフォリオ
(平成21年8月改定)
(単位:%)
  国内
債券
(簿価)
短期
資産
融資
経理
貸付金
国内
株式
国内
債券
(時価)
外国
株式
外国
債券
生命
保険
資産
資産配分 70.2 2.0 6.0 4.8 5.3 4.8 3.4 3.5
乖離幅 ±3.0 ±2.0 ±2.0 ±2.0 ±2.0 ±2.0 ±2.0
期待収益率 2.09% 標準偏差 1.69%
平成28年3月31日現在 運用資産の構成 (単位:億円、%)
  国内
債券
(簿価)
短期
資産
融資
経理
貸付金
国内
株式
国内
債券
(時価)
外国
株式
外国
債券
生命
保険
資産
合計
資産額 60,278 3,711 3,451 4,615 4,854 4,455 3,034 3,269 87,669
構成比 68.8 4.2 3.9 5.3 5.5 5.1 3.5 3.7 100
※単位未満四捨五入のため、内訳と合計が一致しないことがある。

[補足事項1]
期待収益率とは、ある資産について将来にわたる運用から獲得することが期待できる平均的な収益率をいいます。なお、期待収益率は投資対象資産によって異なります。たとえば、銀行の定期預金などの場合リスクが低いため期待収益率も低く、一方で株式のようなリスクの高い投資資産は期待収益率が高くなります。
[補足事項2]
標準偏差とは、統計学の用語でデータの散らばり度合いを示す指標です。投資対象資産の収益が期待値からどれだけバラツキがあるかを数値にしたもので、期待収益率から乖離する幅全体のことを指します。したがって、資産の変動率が高いほど、すなわち標準偏差が大きいほどリスクが高いということができます。
[補足事項3]
小規模企業共済資産の運用においては、安全性の確保とともに効率性が求められます。これらを同時に達成するために、期待収益率とリスクなどの特性が異なる複数の資産に分散投資しています。