中小機構

職員インタビュー

中小機構で働く先輩に、中小機構についてインタビューをしました。

「仕事×大学院、仕事×子育ての両立 時間の使い方を工夫しながらやりがいを追求していきたい」 中小企業大学校 東京校 研究指導員 武石ゆかり 平成10年採用(人間総合科学研究科 生涯発達専攻カウンセリングコース修了)

研修を通じて人と企業の成長をサポート

武石 ゆかり私は、中小企業大学校東京校(※1)で行われている中小企業者向け研修業務に携わっています。「企業経営・経営戦略」「生産管理」「IT対応」「人事・組織マネジメント」分野で、企業の経営者・管理者向けに年間16本程度の研修を企画・募集・実施しています。
研修業務の流れは次の通りです。最初に、中小企業の抱える課題や人材育成ニーズについて把握をするため、中小企業者へのヒアリングや大学校内での検討を行います。次に、課題解決に効果的な学習項目の絞り込みや講師選定を行い、講義の内容や演習のやり方等について打ち合わせを重ねます。ここでは、受講者に対し単なる知識を与えるだけでなく、納得し理解につながるように心がけています。例えば事例を盛り込んでイメージを具体化させる、事前課題を出して主体的に参加して頂く、というような工夫を行っています。そして研修が始まると、講師のアシスタントを務めつつ研修内容や、時には自社の人材育成についても質問を受けますのでこれへの回答を行います。また補講での講師を務めることもあります。これらを通して、受講者が目的を達成するためのサポートが職員の仕事となります。常に、「中小企業経営とは何か?」「大人が学習により成長・成熟するために必要な要素は何か?」を考え、自分の言葉で表現することが求めていられると実感しています。

仕事×大学院、仕事×子育ての両立について

就職活動を行っていたときは、実は中小企業支援のことを全く知りませんでした。中小機構の前身である中小企業事業団に入社後、当時の国際・調査部に配属され、中小企業の海外進出等の支援に携わりました。その後、サポイン事業(※2)の立ち上げや、中小企業大学校仙台校で、東北の地域特性を考えた支援についても経験させて頂きました。いくつかの部署を経験しましたが、一番長く在籍した部署は中小企業大学校東京校です。
また、29歳の時から2年間、働きながら社会人大学院へ通いました。中小企業支援の切り口として、「人(個人・集団)」について、基礎的な理解が必要不可欠と思い受験しました。仕事と大学院の両立は経済的にも体力的にも大変でしたが、「中小企業とは何か?」について、自分の言葉で語れるようになり、この仕事を継続する上での揺るぎない軸ができたので良かったと思っています。
プライベートでは、3人の子供に恵まれ、仕事と子育てを両立しながら働いています。機構は産前産後休暇、育児休業、時間短縮制度がきちんと設けられており、「女性の働きやすさ」が確保された職場だと実感しています。ただ、「女性の活躍しやすさ」には、まだ世間一般と同様に課題が多いと感じています。子育てのために時間が限られているからこそ、時間の使い方などを工夫するなどして成果を出せる力を磨くと同時に、体力的・精神的・社会的な努力を行うことでやりがいを追求していきたいと考えています。大変なことも多いですが子供たちと過ごす時間はかけがえのない楽しく充実した時間です。最初の出産が双子だったので記憶が飛ぶほど育児は大変でしたが、小学生になったら少し楽になってきました。子育ては常に変化していくので、焦らず諦めずに努力していく気の長さも必要だと思います。子育ては時間的なことだけを考えるとデメリットが多いですが、人間についての理解が実感を伴ってより深くなっていき、特に人間の成長については子供達から教えてもらうことが想像以上に多いです。これらの学びを通して、自分が企画する研修の質の向上や受講生に向き合う姿勢の変化といった、今まで思ってもいなかった成長があったと実感しています。

中小企業大学校でしかできない研修を

武石 ゆかり研修業務では、他にはないクリエイティブなことを強く求められます。楽しい一方で、常に結果を求められる責任は重大ですが、「自分がこれだ!」と思うことを研修という形にすることができます。私が意識していることは、いかに受講者と派遣元企業の「主体性」を促進するかです。「上司に命令されて研修を受けに来たけど、仕事が忙しく大変だ」「勉強よりも目の前の仕事をこなさないと…」という受講者の状況に配慮しながらも、少し先を見て自分から成長したいという気持ちになってもらえるような工夫を随所に凝らします。学ぶ楽しさや成長の実感を受講者から聞いた時や、派遣元企業から受講者の成長ぶりを報告された時はとてもやりがいを感じます。「主体性」なくして成長なしという思いを実現する研修をこれからも実施していきたいと思います。
今後取り組みたいことは、『学びと実践の連動からの成長支援』です。今年から、専門家派遣制度(※3)担当者と協力して研修中と研修後に受講生企業へ専門家派遣を実施するなどの新しい取組みを始めました。単に研修で得た知識を、それを実践するところまでをサポートする、そんな体制づくりを目指しています。今後も、中小企業者の皆様の更なる課題解決に中小機構全体として取り組み、より良いサポートができるよう、中小企業大学校だからこそできる研修、中小企業の皆様に選んで頂ける研修をこれからも作っていきたいと考えています。

(※1)
中小企業大学校 東京校について
(※2)
サポイン事業(戦略的基盤技術高度化支援事業)
(※3)
中小機構による専門家派遣制度について

ある1日の流れ

  • 08:15

    出社後、メールチェック・教室確認・打ち合わせ資料準備

  • 09:00

    講師打ち合わせ・研修オリエンテーション

  • 11:00

    研修モニタリング・受講者対応

  • 14:30

    募集パンフレット作成・テキスト原稿チェック

  • 16:30

    交流会にて受講者ヒアリング調査

  • 18:30

    帰宅・保育園へ子供を迎えに行く。学童へ子供を迎えに行く。夕食。

休日の一枚

12月なのに元気な子供たちと1枚