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第3回 INTER-FOOD JAPAN─バイヤーとの個別商談も─

販路開拓へスクラム 新連携・地域資源活用・農商工連携認定企業と支援ネットワーク

 

中小機構が専用ゾーン 食品9社の出展支援

国内最大の外食産業専門店「INTER-FOOD JAPAN」

 外食産業の専門展としては国内最大級といわれる「INTER-FOOD JAPAN2013」が8月5日から7日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。同時開催のラーメン、そば・うどんなど麺に特化した「NOODLE WORLD2013」などの関連イベントを合わせ、国内外から682社・団体が出展するという大がかりな催しだ。
 これらを主催したトレードショーオーガナイザーズ(東京都渋谷区)は、中小機構の地域活性化パートナーで、中小機構は見本市やシンポジウムの企画・主催・運営業務で豊富なノウハウを持つ同社の協力を得て、「INTER-FOOD JAPAN」展に中小機構ゾーンを設置、全国から応募のあった食品加工業など3法認定事業者9社の出展を支援した。

デザイン力より素材力で勝負、主催者のきめ細やかなサポート

 中小機構が外食産業に特化した専門展示会に出展したのはこれが初めて。その狙いを中小機構経営支援部の籾山朋輝プロジェクトマネージャーは、「認定事業者の弱みのひとつがパッケージングやデザイン力。それがネックとなり量販店などの販路開拓には厳しいものがあるが、レストランや居酒屋、ラーメン店など業務用向けには製品の素材力が生かせ、価格面で折り合えば成約の確率も高い。業務用販路開拓のパートナー企画としては最適で、ぜひ実現したかった」と話す。
 中小機構ゾーンの出展企業に対し、トレードショーオーガナイザーズは事前講習会を開き、展示会の有効活用の仕方や外食産業のトレンドなどを説明、出展企業にとって同展の来場特性を把握したうえで出展準備に取り掛かれる参考となったほか、有力企業との個別マッチングによる商談機会の提供も受けた。籾山氏は「通常の主催者ではそこまでのきめ細かなサポートはしない。パートナー企業だからこそ、特別な取り計らいをいただいた。感謝です」と強調する。

通常では会えないバイヤーさんとの接点も

市川社長
「通常では会えないバイヤーさんと接点ができた」と話す市川食品の市川社長

 中小機構ゾーンの出展企業のうち、こんにゃくの加工品を製造販売する市川食品(群馬県高崎市)は、平成20年6月に地域資源活用事業で認定を受けた「粒こんにゃく」をはじめ、各種こんにゃく製品を出品した。市川英久・代表取締役は、「通常では会えないバイヤーさんとの接点ができ、ダイレクトに反応が聞けた」と、出展のメリットをこう話す。
 事業認定を受けた粒こんにゃくは、こんにゃくを直径7ミリの粒状にしたもので、同社では外食および業務用食材として販路開拓に期待をかける。すでに大手乳業メーカーのヨーグルト製品に採用が決まったほか、ホテル、旅館やレストランなど向けにメニュー提案を行うなどの取り組みを展開中だ。
 「今後はカラオケチェーンや駅中ショップなど、外食向けの食材としてさらに販路を拡大していきたい」(市川代表取締役)と意欲を燃やす。

従来にない新たなチャネルと接触

関取締役
こだわりの味噌づくりを強調するマルモ青木味噌醤油醸造場の関取締役

 マルモ青木味噌醤油醸造場は(長野市)は、平成21年11月に農商工連携で事業認定を取得した「生みそ国産だいごみ赤・白」をはじめ、各種味噌製品を出品。これまで主にスーパーマーケット向けを市場としてきたが、関茂・取締役営業本部長は「従来にない新たなチャネルと接触できた。とてもいい反響が得られた」と、今回の出展についてこう評価する。
 ただ、新商品の味噌が市場に定着するには、少なくとも3年はかかるといわれる。新商品の本格販売を開始したのは2年前。関氏は「ようやく需要が見えつつある。地元の長野をはじめ群馬など関東圏から首都圏スーパーへの浸透を目指す」という。
 同社では国産原料の使用、加熱しない生味噌づくりといった製造手法にこだわりを持っており、「その特色を生かし、とにかく長野産のいい味噌づくりで販路を広げていきたい」(関取締役)と期待を寄せる。
 INTER-FOOD JAPAN展は、ラーメン店、居酒屋、ホテルなど、これまで個別に開催していた専門展を集合させたもので、今回からはカフェ・喫茶が加わり、合わせて7つの展示会で開催された。来場者は3日間で5万人と多くのバイヤーが参加、出展者との商談を繰り広げる光景が会場を包んでいた。

 

堀正人氏

出展者満足の実現が
使命

地域活性化パートナー
トレードショーオーガナイザーズ代表執行役社長

堀 正人 氏

 

 居酒屋産業展やラーメン産業展など、これまで個別分野別に行ってきた外食産業展を統合したのが「INTER FOOD JAPAN2013」で、今回が2回目の開催。外食産業は1990年代後半の約30兆円から、現在は23兆円の市場規模になり、その中でも市場をけん引してきたのが麺で、麺と居酒屋を一緒にすることで、来場者と出展者がクロスするのではないか、そのシナジー効果を狙ったのが動機です。結果的に非常に好評でした。
 今回は、第1回「カフェ・喫茶産業展」を加えました。最近、外食業界がカフェ的な空間を取り入れる傾向が強まり、とくに高齢者や女性向けにこだわりのコーヒーとデザートを提供する居酒屋やラーメン店との併設・併業カフェが出現しています。そうしたおもてなしの空間を提供するといった様々なアイデアやヒントをこの展示会で得てほしいのが狙いでもあります。
 中小機構とは今年、パートナーとしての取り組みを開始しました。当社が目指しているのは、商談の確度・確率を高めるなど出展者満足です。バイヤーとの結びつきが強い当社の特徴を生かし、展示会でのオープンな中での提案とバイヤーが出展者を待ち構える“逆展示会”という場を設けるこの2段構えで商談のきっかけづくりをし、より高い確度で商談ができるような出展者満足を実現する。それが当社の使命だと思っています。

中小企業施策普及紙「中小企業振興」/平成25年11月1日発行 第1107号