新春座談会「震災復興と中小機構の役割」Part1
平成23年3月11日の東日本大震災から10カ月。本格復興に向けての課題は山積しているものの、被災現場では復興が一歩ずつ確実に前に進みつつある。
中小機構ではこれまで、被災地域の市町村などと協力し、仮設店舗や仮設工場などを建設して迅速な事業再開への支援や「震災復興アドバイザー」を派遣する制度を設け、支援機関、中小企業者などに対する技術サポートや経営相談など様々な支援事業を行ってきた。
そこで新春座談会では「震災からの復興と中小機構の役割」をテーマに、片瀬弥生・明治合成代表取締役と柳沼大介・いわきチョコレート代表取締役をゲストに、川名佐登志・中小機構東北 統括プロジェクトマネージャーを加え、前田正博・中小機構理事長の司会・進行で話し合った。
出席者紹介
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片瀬 弥生(かたせ やよい)氏
昭和63年短大卒業後、地元企業の明治合成に入社。金型検査業務、人事労務、経理財務などを経て平成5年に当時の常務取締役(後に二代目社長)と結婚。その後も仕事を継続し、13年11月取締役就任。18年1月社長である夫の死亡により社長に就任、現在に至る。宮城県出身。
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柳沼 大介(やぎぬまだいすけ)氏
青山学院大学卒業後、昭和60年三万石入社。平成15年に退社、翌年から菓子などの開発・マーケティングコンサルタント事業を開始し、18年4月いわきチョコレート創立、代表取締役に。同年7月「めひかり塩チョコ」販売。20年全国菓子大博覧会名誉総裁賞受賞。51歳。福島県出身。
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川名 佐登志(かわな さとし)氏
駒澤大学商経学部卒。自動車部品メーカーのケーヒン(現社名)に入社。購買本部長、代表取締役専務等を歴任し、この間、生産管理、工場管理、経営全般に携わる。37年間勤務を経て、中小機構経営支援アドバイザー、統括プロジェクトマネージャーとして、中小企業経営支援に従事、現在に至る。
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会社概要
■明治合成
平成形(プラスチック)加工の専門工場として宮城県古川市(現・大崎市古川)で創業。金型設計・製作から成形加工、レーザーカット、印刷、組立、納入までの一貫生産体制で、品質・コスト・納期において顧客満足を頂ける製品の納入体制を確立している。プラスチック成形機は、10トンから350トンまで60台保有し、製品サイズで3ミリの小さな精密加工部品からA3サイズ(フレーム類)までの大型部品の成形に対応している。試作品を得意先に提案するのも同社の特徴。
▽設立:昭和43年8月 ▽主な事業:精密プラスチック部品の金型設計製作、成形加工および塗装・印刷・レーザー加工
■いわきチョコレート
“風を起こす”「創風舎」プロジェクトから生まれたチョコレート専門店。本店と工房を兼ねる店舗では、経験12年のパティシェたちがオリジナルのチョコレートづくりに取り組む。目玉商品は、いわき市塩屋崎の海水で作った塩粒をまぶした「めひかり塩チョコ」と福島県伊達市産のリンゴを使った「紅玉林檎チョコ」。「めひかりチョコ」は、平成20年の全国菓子大博覧会名誉総裁賞(技術部門)受賞。小名浜港の観光施設「マリンタワー」で販売。震災後、新商品のチョコレートケーキ「塩チョコcuit」をネットで先行販売。
▽設立=昭和40年4月 ▽主な事業=洋菓子製造・販売(チョコレート専門店)