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相馬はらがま朝市クラブ(塚田地区仮設店舗)

仮設からの報告【第4回】─福島県相馬市2─
NPO事務所とアンテナショップ開設も

相馬はらがま朝市クラブ(塚田地区仮設店舗)

リヤカーによる販売兼支援の「そうま海援隊」

販売
兼支援員の「そうま海援隊」販売兼支援員の
「そうま海援隊」
 「塚田地区仮設店舗(住所:福島県相馬市中村字塚田)」2階に「NPO法人相馬はらがま朝市クラブ」の事務所がある。相馬原釜漁港の水産加工業者を中心に発足、震災後の5月3日に朝市を開いたのを皮切りに、県外からのボランティアとともに炊き出しなどを行うなど毎週土・日に定期開催している。NPO法人を取得した7月からは、福島県の「がんばろう福島!」絆づくり応援事業の認定を受け、リヤカーによる販売兼支援員の「御用聞き・見回り隊」を発足、仕事を失った被災者28人を雇用して、市内の仮設住宅1500戸を巡回、野菜など商品を販売する傍ら生活支援活動を実施している。見回り隊は、「そうま海援隊」として話題を集め全国から支援が寄せられている。
 

アンテナショップ開設で新しい特産品づくりを

 第三の事業は、神奈川県小田原市との事業連携「報徳の森プロジェクト」。二宮尊徳の報徳仕法を通じて江戸時代から関係の深い小田原藩と相馬藩が、時代を超えて展開する支援事業で、小田原から蒲鉾の原料を安価に提供を受けて、相馬ならではの味付け加工して「相馬報徳ブランド」として販売する計画。その直売所が仮設店舗1階に、今春開店する。小田原名産品や福島県内名産品を販売するアンテナショップで、同時に新加工工場建設構想も視野に入れている。高橋永真理事長は、「活動を続けることが復興に繋がる。水産加工の事業再開は、放射能の問題もあり時間がかかるので、新しい特産品をつくり自立復興をめざしたい」とアピールする。


立谷秀清・相馬市長

目に見える形で復興の成果を

立谷秀清・相馬市長相馬市長
立谷秀清 氏

 今年は、目に見える形で復興の成果を出していかなければならない。例えば沖防波堤工事は5年、高速道路は10年、JRの復旧も最低で3年かかるが、これらの最終的図式の2割でも3割でも整備を成し得たい。
 震災後の昨年は、ソフト事業を中心に災害弱者のサポートと被災した人の生活をどうやって守るかを考えてきた。その最初が仮設住宅の整備、次は仮設住宅で生活する人の生活、健康をどう守るか。医療面でのケア、雇用や将来不安のストレスにどう対応するか。
 このうち住居は、高台移転地の造成を始め、家を建てるなど2〜3割の進捗度を実現し、目に見える形で将来像を提示していかなければならない。
 そうした中で市内に二つの仮設店舗を作っていただいたことは大変意義深く、有難いことでした。とくに大野台仮設店舗には核となる郵便局、スーパーができ、利便性の向上と仮設店舗を活用した被災中小企業の復興のチャンスをいただいた。
 また、中小企業庁のグループ施設等復旧整備事業補助事業として相馬水産加工業、相馬港湾関連物流、相馬市連合商栄会(小売、飲食など)、松川浦観光・民宿事業などが復旧事業として採択されたことは、復興をあきらめかけていた事業者を奮い立たせることで、復旧・復興の第1歩を歩むことが出来ることから、政府の支援に大変感謝しています。
 相馬の復興・新生には長い年月と多くの困難が予想されますが、我々相馬には報徳仕法で育てられた勤勉性と苦難を乗り越えてきた歴史があり、「必ず復興するんだ」という強い意思と決意を持って復興を達成したい。

 
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月1日発行 第1067号