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健歯科クリニック(谷地小屋地区仮設店舗)

仮設からの報告【第1回】─福島県新地町2─
避難所で診療開始

健歯科クリニック(谷地小屋地区仮設店舗)

谷地小屋仮設店舗で開院した「健歯科クリニック」谷地小屋仮設店舗で開院した
「健歯科クリニック」
 もう一つの「谷地小屋仮設商店街」は、新地町役場の道路を隔てた町有地に完成、4事業所が10月から順次、営業を開始した。「健歯科クリニック」は、新地町大戸浜に10年前に笹原建児医師が開業したが、津波で、カルテもろとも自宅も全て流失、ゼロからの出発となった。震災直後の4月5日から避難所の小学校の理科室で仮診療を開始、仮設施設で5台の診療台とレントゲン設備を備えたクリニックを10月12日開院した。 笹原院長は、「国や県、町の行政の支援や待っていた住民に励まされてやっと再開できた」と語る。機材の設置は、県の補助を受けたが、「やるからには患者さんが気持よく治療を受けられるように」と内装にも配慮した。開業後1カ月間で、「延べ3500人の患者さんのうち約490人が戻ってきてくれた」。
という。山形県出身で自らも町内の仮設住宅に住む笹原院長だが「新地町で開業して10年。これからも必要とされる限り、やっていきたい」と新地町で事業継続の決意を固めている。
 
加藤憲郎・新地町長

「復興計画で新たなまちづくり」

加藤憲郎・新地町長新地町長
加藤憲郎 氏

 新地町の復旧・復興は、原発の絡みもあり中々進んでいないのが現状です。大変な状況にあることには変わりないが、仮設住宅を回ると、「これ以上悪くなりようがないので前を向いて歩こう」と言っていただいており、町長としてこんなに心強いことはありません。今、「復興構想」を基に、町民アンケートや懇談会で意見を聞き、「新地町復興計画」策定をすすめていますが、被災者の皆さんの最大の関心は、住宅再建問題です。安全な場所への集団移転とインフラ復旧、とくにJR常磐線の内陸部への路線変更と合わせた「新たなまちづくり」が課題となっています。
 今回、中小機構の仮設施設整備事業で支援して頂いたのは本当に有難かった。沿岸部で被災した工場、商店で町に残って事業を継続再開したいと希望している経営者を何とか支援できないかと商工会の方々と相談していた時に、中小機構から仮設施設の話をいただき、いち早く手を上げ、町有地2カ所に仮設事務所・工場と仮設店舗を建設していただきました。入居された方々は、大変喜んで事業を開始しましたので、町を代表してお礼を申しあげます。

 
 

 

【入居仮設施設】

平成24年1月15日発行 第1064号