コンテンツへ

丸七佐藤水産(名取市)

丸七佐藤水産・佐藤浩昭様丸七佐藤水産・佐藤浩昭様

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

 名取市閖上で海産物の加工業を営んでいました。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 海老の加工をメーンにしていたのですが、電子レンジなどで簡単に調理できる新商品をと考え、2000年から電子レンジで焼き魚をつくれる「レンジで簡単焼き魚」という商品を開発し販売しています。この商品が全国ネットでテレビ放送されるなど話題になり、大手百貨店のギフトセットとして取り扱っていただいていました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 今回の震災では閖上にあった自宅はもちろん、2つの工場、倉庫が全て流されてしまいました。幸い人的被害はなかったものの、当時はもう仕事をすることはできないと思い、震災後には知り合いの紹介で土建業の仕事を手伝ったりしていました。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

丸七佐藤水産加工場内
 土建業の仕事をしながらも心のどこかで「これは自分の仕事ではない」という思いが強く、いずれは名取、閖上で事業の再開をしたいと思っていたので、仮設施設の話しを聞き建設されるのをずっと待っていました。
 というのも「レンジで簡単焼き魚」が好評で、震災前の2010年12月のお歳暮時期にかなり売れたんです。ですから2011年のお中元シーズンに期待していただけに3月の震災は悔しかったですし、もう一度再スタートしたいと思っていたのです。また、再開を待っているお客さまがいたというのも大きかったですね。

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 幸い入居が決まりグループ補助金も受給することができたおかげで、加工する機械や冷凍庫も入れて施設内を改装し、今年のゴールデンウィーク明けから事業を再開することができました。今後は取引先の方々の協力を得ながら5年という期間になんとか目処を立てて事業を展開していきたいと思っています。
 これまで培ってきたノウハウはもちろん、加工商品のレシピも頭に入っていますから生産は大丈夫。息子も事業を手伝ってくれることになりましたので、ますます頑張らないといけないと思っています。

 

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

丸七佐藤水産外観
 事業の再開を待ってくれていたお客さんがいますし、直接お電話を頂戴して「美味しかったよ」と言ってくれたりもしています。その一言をもらえるというのは製造している私たちにとって最高の幸せです。ですから真心を込めてつくった商品を今後も提供していきたいと思っています。
 例え5年後までに事業がうまくいかなかったとしても、2011年の3月11日の状態に戻るだけです。「ピンチをチャンスに」という気持ちで頑張っていきます。
 現在当社では、閖上の復興仮設店舗「閖上さいかい市場」にもお総菜店を出店しているのですが、同じ仮設店舗に笹かまぼこの「ささ圭」さんも出店していて交流がありますし、名取復興工業団地には隣に商工会関係でお世話になった「マルタ水産」さんも入居しています。「ささ圭」さんと「マルタ水産」さんには、震災後に大変お世話になりましたので、ぜひとも事業を通して恩返しをしたいという思いもあり、今後はコラボ商品の開発などを行おうと話しあっているところです。当社は全国ネットで販売できるルートを持っていますので、お互いの事業を結びつけて共に復興をしていきたいですね。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年6月25日取材

企業データ

住所:宮城県名取市下余田字中荷
名称:(有)丸七佐藤水産

 

フラワーグリーン花王堂