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ステンレスペイント(仙台市)

ステンレスペイント・松原史男様ステンレスペイント・松原史男様

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

 当社は30年前に父が創業した会社で、仙台市若林区種次(たねつぐ)地区に事務所と工場がありました。私は2年前に父から会社を引き継ぎました。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 塩害や海水、ガソリンなどによる腐食を防ぐ重防食塗料の製造を行っています。社名にもなっている「ステンレスペイント」は、非鉄電解工場、ポンプメーカー、電力会社などで使用されていて樹脂部分に特許を取得している自社製品です。日本国内はもちろん、オーストラリアにも輸出しています。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 震災の津波により事務所と工場は全て流出してしまいました。工場にあった機械はもちろん使い物になりませんでしたが、幸い原材料は無事だったので作業をする場所があれば再開できると思っていました。
 

 

ステンレスペイント工場内

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

 もともと東北には塗料を生産している会社はあまりなく、当社のステンレスペイントは、他社製品が5年ほどしか持たない場所でも12〜13年はもつといった評価もあり、全国にファンがいらっしゃいます。ですから震災後も変わらず注文が来ていました。
 そこで知人の協力を得て一時的に場所を借り、4月1日から生産を開始していました。もちろん機械はなかったので全て手づくりで作業したのですが、今回仮設施設ができるという話しを聞き工場として申し込んだんです。

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 私が父からこの会社を引き継いだのが2年前。全国から注文をいただいていますが、高い評価を頂戴していますし、製品には自信があるだけに、それまで販売代理店任せだった部分を解消しようと、展示会に参加するなど積極的に営業展開を行ってきました。
 震災前には仙台市内の企業と共同で、当社のステンレスペイントを使用して車の下回りを防食する「SUSコートガンメタ」という商品も開発したのですが、今回の震災で当社はもちろんその企業も被災して一時中断という形になっていました。しかし震災から1年以上経過し、その企業も事業を再開していますし、当社も仮設施設で生産も軌道に乗ってきましたので、これからは本腰を入れて取り組んでいけそうです。

 

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

ステンレスペイント外観
 震災前に積極的に営業をしていたおかげで、震災後売り上げは確実に伸びていて、現在のところ毎月200〜300キログラムの注文が来ています。ですから今後も積極的な営業は継続して行っていきたいと思っています。その一つのツールとしてホームページも充実させようと思っています。
 仮設施設は工場としてはスペース的に十分なのですが、塗料の製造には温度管理も大切なので、今後は暖房・冷房もしっかりと調えたいと思っています。また、攪拌機などの機械も津波で流されてしまったので、早い段階で機械を導入して生産体制を整えたいですね。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年6月25日取材

企業データ

住所:宮城県仙台市宮城野区扇町四丁目9番13
名称:ステンレスペイント(有)

 

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