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仙台インターネット通信社(亘理町)

仙台インターネット通信社・斉藤邦男様仙台インターネット通信社
斉藤邦男様

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

 荒浜にある自宅の一角に事務所を設け営業していました。自営でしたので営業から販売、電話の応対など私1人で何役もこなしていました。忙しい時は妻に手伝ってもらったりしていました。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 ホームページ制作代行がメインですが、ほかにパソコンの修理・販売、パソコン教室も行っていました。地元の企業や建設会社のホームページを作ったり、地域住民の方にパソコンの使い方を教えていました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 震災当時は事務所で打ち合わせしていました。今までにない揺れに驚いて外に出てみると、液状化現象が起きていて逃げ場がない状況でした。急いで車で1キロ先の避難所に向かおうとしましたが、身動きがとれなくなった車が7、8台連なっていて、1台ずつ押したり引っ張ったりして40分後くらいに何とか動けるようになり、避難所へ行くことができました。
 家も事務所も流され、土台だけが残りました。修理用のパソコンだけでも500台くらい流され、なにもかも失いました。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

仙台インターネット通信社内
 震災後は電話で修理を請け負い、お客様のところに行って直すということしかできませんでした。店舗さえあれば今まで通りやれると思っていましたが、自分で店舗を建てる余裕はありません。場所もないし、店舗もないし、仕事はやめようと思っていました。
 亘理山元商工会の役員をしていたのですが、そんな風に諦めかけたときに仮設店舗ができると聞いて真っ先に申し込みました。
 

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 前の事務所より快適なスペースをいただいて本当にうれしく思っています。実はここにある机やパソコン、コピー機などはすべて支援物資なんです。全国から送っていただいたので、設備投資もあまりかかることなく営業再開させることができました。
 今までの業務のほか、仮設住宅の子どもたちが遊びに来てパソコンでゲームを楽しんだりしてくれています。仮設は狭いし大きい声も出せないしストレスもたまりやすいので、この場所で発散してくれればと思っています。
 また、仮設に住む高齢者の意見を受け、カラオケ設備も用意し無料で使っていただけるようにしました。私自身も仮設に住んでいるのでみなさんの気持ちがわかりますし、協力できることをしたいと思い、始めました。

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

仙台インターネット通信社内
 今は2年の期限付きですが、もっと長くこの場所で営業出来るとうれしいですね。5年くらいはここで営業したいと思います。
 商店街の会長をさせてもらっているのですが、ほかの店舗とコミュニケーションを密に取りながら、地域のみなさんとの繋がりを大切にした商店街づくりをしていきたいと思っています。
 また、ここは仮設住宅と隣接している場所にあるので、もっと仮設住宅に住む方々が利用しやすいよう工夫していきたいですね。まずは近日中に仮設住宅の方を対象にしたパソコン教室も開催する予定です。こうした小さなきっかけから大きな絆が生まれるといいなと思っています。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月16日取材

企業データ

住所:宮城県亘理郡亘理町東郷
名称:仙台インターネット通信社

 

佐藤輪業商会