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マルタ水産(名取市)

マルタ水産・相澤信幸様マルタ水産・相澤信幸様

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

 父が閖上で漁師をしており、私の代から鮮魚販売や水産加工販売を行っていました。閖上2丁目に工場と店舗を構えて約50年になりますね。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 前浜で漁獲された真ガレイなどの鮮魚を出荷したり、赤貝やこだま貝、つぶ貝などの加工販売を行っていました。地場のおいしい魚介類は地元の方々に愛されていましたし、遠方からも買い求めに来てくださっていました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 ちょうど小女子(こうなご)の出荷の時期を迎えていたので、その準備を終えたところに地震がきました。息子が赤貝の入札を終えて店に戻る車中のラジオで津波が来ると聴いたので、家族全員で閖上小学校に避難しました。自宅も工場・店舗もすべて流されました。
 震災からひと月過ぎた頃に静岡のしらす漁の業者の方から声をかけていただき、半年ほど息子と一緒に勉強に行っていました。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

マルタ水産店内
 お客さんから「いつからやるの?」と言われていたので起点になるところがあればいいなと思っていました。みんなから「頑張れ、頑張れ」と言われても前の土地での復興は無理な状況ですし、店がなければ頑張りようがない。仮設施設ができると聞いたときは生きる希望が湧きました。

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 一日でも早く店を営業したいと思い、鍵の受け渡し日からすぐに設備を入れ、全国の友人たちの力を借りて多くの商品を並べることができ、閖上さいかい市場の中でもいち早く営業させてもらいました。
 震災後、安否確認の電話などたくさんいただき心配をおかけしましたが、この店を営業することで顔を見に来ていただいたりして、ようやくお返しできるチャンスをいただきました。中小機構、名取市役所、商工会のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
 

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

マルタ水産外観
 仮設工場ができたので自社製品を増やしていきたいと思っています。震災でお世話になった方々に少しでも恩返しができるよう、仮設店舗のみなさんで協力しあいながら閖上さいかい市場の発展に力を注ぎ、地元閖上に戻れるよう頑張っていきたいですね。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月16日取材

企業データ

住所:宮城県名取市美田園七丁目1番1号
名称:(有)マルタ水産

 

マルケン菊地商店