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ささ圭(名取市)

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

ささ圭・佐々木圭亮様ささ圭・佐々木圭亮様

 名取市閖上5丁目に本社・本社工場があり、2丁目に本店・本店工場、珍味工場がありました。創業は昭和41年、父の代から始まり今年で46年目になります。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 笹かまを中心とした水産加工品や海産珍味を地元店舗のほか、高速道路のサービスエリアや仙台空港の売店、首都圏の生協、関西圏などで展開していました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 地震が起きた時は一番海に近い閖上5丁目の本社工場にいました。液状化が起こり工場前の電柱から噴水のように水があふれていました。20分後くらいでしょうか、余震がおさまったころに女性社員は家に帰し、男性社員で倒れてきたロッカーなどを直したりした後、男性社員も帰しました。その後3時30分に工場を出て家族と合流し、車で名取市の中心部まで向かいました。津波が来たのが3時51分だと後で知りました。
 2丁目にあった本店・本店工場、珍味工場、自宅は跡形もなくなりました。本社工場は建物が90度曲がってしまい、中には船や松の木が入り込んでいて手の施しようがないほどの壊滅状態でした。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

ささ圭店内
 一時は廃業することも考えましたが、近所の方々をはじめ全国の皆さんから励ましの声や再開を望む声がたくさん寄せられ、唯一残った名取市増田の店舗に工房を併設して震災から約4か月後の7月1日に手造りかまぼこ工房ささ圭として製造・販売を再開しました。機械がないので石臼を使い、すべて手作業です。
 閖上さいかい市場に入居を決めたのは製造を充実させることができると思ったからです。また次の世代に伝統の味や技を絶やさず受け継いでいってもらいたいと思いました。
 

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 ここに入居している店舗はほとんど顔見知りで気心も知れているので安心して営業させてもらっています。また地元の方が少しずつ戻ってきてお店に来てくれるのがうれしいですね。
 地場の野菜などを使ったオリジナルかまぼこもこの店限定で販売するなど、独自の商品も従業員みんなで考えて作っているのですが、こうした試みが閖上さいかい市場の活性化になればいいなと思います。
 今後はそれぞれの店舗に販促の創意工夫が求められてくると思います。市場の仲間と一緒にすべて失ったからこそ原点に帰って頑張らなきゃいけないですね。

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

ささ圭外観
 仮設工場ができたので、そこで人気商品だったイカの塩辛を復活させる予定です。また現在名取市植松にライン化した工場も建設中です。今まで働いてくれていた従業員にも戻ってきてもらえそうです。
 地域のためにできること、将来のためにできることに少しずつ取り組みながら、全国の方々からもらったあたたかい支援に応えられるよう心を込めた商品をお届けしていきたいと思います。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月16日取材

企業データ

住所:宮城県名取市美田園七丁目1番1号
名称:(株)ささ圭

 

斉吉商店