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斉吉商店(気仙沼市)

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

斉吉商店・斉藤純夫様斉吉商店・斉藤純夫様

 気仙沼市魚市場前に「斉吉魚問屋」の本店を構え、気仙沼産業センター海の市にも直営店をオープンさせたほか、潮見町の食品工場、弁天町の冷蔵庫、本郷の倉庫と、気仙沼市内各地に保管施設を置いていました。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 気仙沼で水揚げされた魚介類を使った水産加工品の製造を主とし、中骨まで柔らかくなるまで煮込んだ「金のさんま」や、一つひとつ丁寧に笹で包んだ「気仙沼さんま笹寿司」といったオリジナル商品を出荷、販売していました。
 また、海の市の直営店では、特製の海鮮丼が味わえるレストランも営業。気仙沼漁港ならではの新鮮で多彩な海の幸が味わえると、特に観光客に人気を集めていました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 気仙沼湾に近かった本店をはじめ、店舗や工場、冷蔵庫のほとんどを津波で流されてしまい、残ったのは本郷にある倉庫だけとなってしまいました。現在、港エリアは瓦礫の撤去が済み、何もない更地の状態になっています。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

 震災後から、土日に他の工場の一部をお借りして加工品の製造を行なっているのですが、自社工場では造れた商品が設備面や技術的な問題でできないものがあって、やむなく製造をストップしているものがいくつかあります。
 また、以前はホテルやレストランに納入する業務用の商品を主としていたのですが、現状の設備環境では量産するのが難しく、これを機に「金のさんま」や「気仙沼さんま笹寿司」といった自社ブランドのオリジナル製品を強化していく好機だと考え、その製造に適した作業環境を整えようと思い、情報がほしかった時に、中小機構での説明会で仮設施設の話を聞いて、入居申し込みをしました。
 

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

斉吉商店内
 「金のさんま」の味付けに、20年以上使っている「かえしだれ」があるのですが、工場が流されて失ってしまったと思ったら、奇跡的に社員が見つけてくれたんです。これも、再出発に心強い励みになりました。
 仮設施設も、事前に想像していたよりも立派な造りだったので驚いています。おかげで、店舗スペースから製造工程を見学できる窓を設置したり、外部から調理風景が分かるようにしたりと、様々なアイデアが生まれ、より商品に魅力を伝える工夫ができた気がします。
 とにかく、製造スペースを出来るだけ早く確保したいと望んでいたので、これほどスピーディに施設が完成したことにも満足しています。

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

斉吉商店外観
 気仙沼の良さや素晴らしさを商品の魅力として表現し、それを食べる人に感じ取ってもらえるように演出することが、これからの課題だと思っています。
 地元ブランドを広く発信できる商品の開発も目指していきたいと考えています。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月15日取材

企業データ

住所:宮城県気仙沼市本郷6番
名称:(株)斉吉商店

 

田端