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揚げたてコロッケ屋(気仙沼市)

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

揚げたてコロッケ屋・坂本京子様揚げたてコロッケ屋・坂本京子様

 南気仙沼駅前の仲町で、小さなブースのお店を営んでいました。以前は「コロちゃんコロッケ」というチェーン加盟店だったのですが、5年前に独立して現在の店名になっています。地元の方には「コロちゃん」として親しまれてきた味でしたので、従来の材料やレシピを変えず、キャラクターもそのままに営業を続けていました。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 1個70円の「さくさくコロッケ」を主とした揚物・惣菜を、常時11〜12種類販売していました。地元の方には、仲町の商店街でお買い物途中によく立ち寄っていただき、小さな店舗でしたので、店頭売りでのみ営業を行なっていました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 気仙沼湾が間近にあるので、店舗は津波で跡形も無く流されてしまいました。黄色の塗装で比較的目立つ建物だったので、立ち入りが許可された後、お店があった界隈を探してみましたが、結局見つけることができませんでした。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

揚げたてコロッケ屋店内
 以前は店頭販売のみで、冬は寒い中、お客様を外でお待たせしてしまっていたので、そのような不便を感じさせないように、店内にイスやテーブルを設置した飲食スペースを設けたいと考えていました。そして、お会計までお待ちしていただいている間、飲み物を楽しんでもらったり、揚げたてのおいしいコロッケを味わっていただいたりと、お客様がくつろげる空間であることも重視しました。
 ただ、私自身は飲食サービス業務の経験が無いので、上手く接客ができるか不安な部分もありました。それでも、まずはチャレンジしてみようと思い、自分たちの手で内装を手がけ、支援物資でイスやテーブルなどを揃えました。
 

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 震災後は、地元以外からいらっしゃる方が増えましたので、当初の思惑通り、ゆっくり座って揚げたてのコロッケを召し上がってくれる方が多いです。もちろん地元の方もよくご利用いただいており、気さくな会話を交わしながら楽しくコミュニケーションを図っています。
 思っていた以上に、お客様に親しまれる店に成長することができ、常連さんの数も増えました。明るい雰囲気のお店にしたいと願っていましたので、実現することができてうれしく思っています。

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

揚げたてコロッケ屋外観
 単に物を売るだけでなく、被災地にいる自分たちも元気で頑張っている、という元気な気持ちが、遠方からいらっしゃるお客様にも伝わって欲しいと思っています。そして、また来店したいと思える魅力的な店づくりを目指しています。
 この「南町紫市場」の立ち上げまで、南町の商店街の人たちが一丸となって力を合わせてきたので、できればこの活気のあるままで継続していければと願っています。いつか本設の店舗になったとしても、みんなで盛り上げていこうという気持ちを絶やさずに、個人それぞれが良くなるのはもちろん、商店街全体でかつて以上の活気を取り戻せるようになるのが夢ですね。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月15日取材

企業データ

住所:宮城県気仙沼市南町一丁目77−2他
名称:揚げたてコロッケ屋

 

鮮魚 丸入