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鮮魚 丸入(気仙沼市)

鮮魚 丸入・斉藤絹子様鮮魚 丸入・斉藤絹子様

─被災前の営業はどちらで行なわれていましたか。

 全国有数の魚市場である「気仙沼魚市場」前にある弁天町で、卸し中心の魚屋が集まる「気仙沼水産物流通センター」の一角で3店舗を経営しておりました。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 それぞれ3店舗で、気仙沼の漁港で水揚げされた鮮魚・その海産物を加工した乾物・地元農家が生産する青果等の卸業を行なっていました。
 また、店舗の裏には、婚礼用の魚の焼き物や切り身を作る作業場もあり、お客様の注文を受けてまとまった数の製造、発送を随時行なっていました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 地震の揺れがあってすぐに店舗を閉め、従業員全員で避難できたので、かろうじて人命を損なうことはなかったのですが、クルマや店舗はすべて津波で流されてしまいました。
 後日、店舗跡を訪ねたのですが、建物の基礎部分が残っているだけで、建築物はもちろん、焼き魚を製造する大型の機械もすべて失ってしまいました。
 

 

鮮魚丸入店内

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

 当初は、焼き魚や切り身を作る加工場にふさわしい施設や場所を探したのですが、なかなか条件に見合うところがなく断念。現代の時流も踏まえ、婚礼用の焼物の受注が少なくなることを見越して、卸し業ではなく、鮮魚の小売りを行なう店舗を探していたところ、あさひ鮨の社長からこの仮設施設の情報をキャッチしました。
 事業は以前より縮小となりますが、地元のお客様との交流を楽しみながら、旬の魚介をおすすめする販売スタイルへの転向を決心しました。

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 お客様の要望を聞き、様々な魚介を仕入れたいと思っていますが、気仙沼の漁港から水揚げされる魚介の量はまだまだ少ないのが現状です。震災前から「丸入」の売りは鮮度の良さだったので、なかなか困難な状況は続きそうです。
 小売店舗としては立地も良く、お客様と和気あいあいとした雰囲気で営業できるのが利点だと思っています。ただ、大きな冷蔵・冷凍装置や梱包材を置くためのスペースを確保するのが難しく、今後の課題となっています。

 

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

鮮魚丸入外観
 これだけの大きな被害があったわけですから、とにかく今は焦らずに、南町という商店街の特性にあわせて、お店づくりをしていければと考えています。
 そしてゆくゆくは、鮮魚の卸し、加工屋、観光客用の販売店など様々な業態で、「魚の町」としてまとまった町づくりに推進していくことを望んでいます。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月15日取材

企業データ

住所:宮城県気仙沼市南町一丁目77−2他
名称:鮮魚 丸入

 

あさひ鮨