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戸田海産物店(石巻市)

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

戸田海産物店・戸田美紀様戸田海産物店・戸田美紀様

 石巻市中央3丁目の自宅兼店舗で海産物の乾物の小売りを60年以上にわたって行ってきました。住吉小学校の裏側の住吉2丁目には冷凍庫などが入った倉庫と作業場がありました。

 

─お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 さまざまな海産物の乾物販売をしていましたが、お店で原料となるわかめやのり、ひじきなどを購入し、自分のお店の袋に詰めて販売していたんです。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 津波のとき中央3丁目の店舗にいたのですが、地震でけがをした人を病院に送ったり、祖母を捜しにいったりしてお店に戻ったら、津波の水があがってきたので、すぐに高台に避難したんです。
 店は全壊してしまい、住吉の倉庫も北上川から水が入ってきて2〜3日冠水していました。流れてきた船で倉庫の側面が壊され、残った商品のうちで食べられるものは皆さんに配り、他はすべて海洋投棄しました。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

戸田海産物店内
 震災後はお店の後片付けをして、6月頃から住吉の倉庫の方で電話注文を受けて少しずつ販売を始めたんです。8月に入ってようやく倉庫に棚を付けて店頭販売も始めました。
 商工会から仮設店舗のお話を聞いたときは、すぐに申し込みを決めました。住吉は元々倉庫ですから、やはり販売する店舗が欲しいという思いはもちろんですが、自分の生活のためにも、お客さんのためにも商品を売りたい、一部震災を免れた商品も生かしてあげたいという思いが強かったんです。
 

 

─仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 入居するまでは、袋詰めなどの作業は住吉の倉庫で行って、この店舗ではお客さんがちょっとお茶を飲めるようなスペースを設けて、販売だけできれば良いと思っていたのですが、実際に開店してみると、この店でもお客さんがいない時間に作業ができるように、もう少し広い店舗を申し込めばよかったかなと思いますね。
 ただ、対面販売でお客さんとふれあいながら商売ができるのが一番ですね。

 

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

戸田海産物店外観
 これまでも品物にこだわりを持って販売してきました。それを理解してくれているお客さんに支えられて営業してきたんです。ですからこれからもしっかりとこだわりを持って営業していきたいですね。
 将来的にはやはり作業場なども集約した新しい店舗を構えたいと思っています。それまではこの仮設店舗で頑張っていきたいですね。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月13日取材

企業データ

住所:宮城県石巻市立町二丁目157番1
名称:戸田海産物店

 

阿部茶舗