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りあん(南三陸町)

-被災前の営業はどちらで行われていましたか。

りあん・千葉康則様りあん・千葉康則様

 南三陸町歌津地区で、海産物の加工を行う(有)丸正水産という会社を経営していました。以前から加工業を営んでいたのですが、有限会社として設立したのは昭和55年からです。震災前は12、3人程度の従業員を雇って事業を行っていました。

 

-お取り扱いされていました商品・サービスやお仕事の内容をお聞かせください。

 主にホタテとわかめの加工品を市場に出荷していましたが、ホタテは養殖も行っていました。現在のような産直品の販売を始めたのは震災後のことです。
 現在は南三陸町のパティシエが作ったロールケーキをはじめ、隣の登米市の特産品である木工品や、農家でとれた野菜の産直を行っています。他にも岩手県藤沢町の「愛情りんご」も販売しています。
 

 

-被災の状況をお聞かせください。

 南三陸町歌津の港にあった自宅兼加工場は全壊となりました。加工場で使用していた機械も津波の被害を受けて流された状態です。また、ホタテの養殖棚はもちろんですが、昨年2月にできたばかりだった養殖で使用するための船も被災して、現在もまだ見つからない状態です。

 

-仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

りあん
 仮設施設のお話は地元の商工会から聞きました。当初は工場も良いということだったので申し込んだのですが、その後、工場ではなく仮設商店街という流れになり、工場の再建まで何も仕事をしない訳にもいかないですし、せっかくの機会だということで、新たに小売店を始めることにしたんです。
 店を始めるにあたっては、親戚や友人、知人のつながりで商品を仕入れて販売することにしました。現在お店で一番の売れ筋商品となっているのが南三陸町のパティスリークリコでつくっているロールケーキ「絆ロール」です。これも親戚のつながりで仕入れている商品です。
 

 

-仮設施設に入居されて、希望、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 小売業は初めてだったので、やはり不安はありました。しかし、実際に開店するまでに期間がありましたので、その間しっかりと準備することができました。実際に2月に開店してみると、想像以上にお客さんはきてくれています。ただ、そのお客さんの半分くらいはよその地域からのお客さんだと思います。
 開店当初は初めての小売業ということもあり、何をしていいのかわからない状態でしたが、今はようやく手順もわかってきたという感じです。震災前の加工業では、市場への出荷だけでしたから、直接お客さんと会話することがありませんでしたが、今はお客さんとの会話が楽しいと思っています。

 

-今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

りあん外観
 仮設商店街の設置期間である5年間はしっかりと営業が継続できるように努力していきたいですし、期限後もどこか別の場所で小売店を開店できたらいいですね。ただ、やはり基本は水産物の加工業ですから、工場の再建を第一に目指していきたいです。
 仮設店舗のおかげで、自分はこうして働くことができていますが、震災前に加工場で働いてもらっていた従業員の中には、震災後に働く場所がないという人もいますので、そういう方々も再雇用できる状態まで戻していきたいと思っています。
 

 

【入居仮設施設】

平成24年3月12日取材

企業データ

住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川字御前下59番1
名称:(有)丸正水産 産直ショップ りあん

 

理容おくだ