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クドウサイクル(大船渡市)

クドウサイクル 工藤恵市様クドウサイクル 工藤恵市様

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

 大船渡町商店街で、父が昭和25年から自転車店を始めました。震災前は妻と二人で自宅兼店舗の1階で、自転車専門店として営業してきました。地元の皆さんや学生さん達に多く利用して頂いていました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 地震の時は、春の売り出しに使う自転車の組立をしていました。長く激しい揺れに自転車は倒れ、部品や商品棚のものは散乱する有様で、普段はちょっとした地震では顔を見せない、2階にいた父親も慌てて下りてきました。ただ事ではない揺れに津波がくるのではと思い、揺れが収まるとすぐ3人で高台へと避難しました。
 翌日、自宅を確認に行きましたが、鉄筋の骨組みを残すだけで、倉庫にあった160台の自転車も、何もかもがなくなっていました。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

クドウサイクル
 何日か自宅の近くに何か残ってないかと探し歩きましたが、見つかったのはわずかな工具だけでした。何もかもが無くなり、これでは再開は無理だと感じました。
 日が経つにつれ、なじみの皆さんから、自転車を注文したいとか、修理をしてほしいとのうれしい声を聞くものの、やはり再開は難しいなと思っている中、商店街の伊東理事長から仮設店舗の話があり、無償で提供して頂けるのであれば、店を再開できるとの思いですぐに申し込みしました。

 

─仮設施設に入居されて、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 店を開店でき感謝の思いで一杯です。自転車組合や自転車振興協会からは自転車購入への支援を頂きましたし、神奈川で暮らす娘の主人を通じて、山形の同業者から段ボール8箱の部品や道具を送って頂いたときは、涙が溢れるくらいありがたかったです。仮設店舗で再び開店でき本当に良かったです。

 

クドウサイクル外観

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

 やはり大船渡で店を再開させたいと考えています。今の仮設店舗のような店舗集合型が理想的だと思います。商いをしてきた人間には、店を構えることがなにより嬉しいことです。今後の都市計画も見据えながら、候補地を決めていこうと思います。
 

【入居仮設施設】

平成24年3月6日取材

企業データ

住所:岩手県大船渡市大船渡町字茶屋前57番
名称:クドウサイクル 

 

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