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鮮魚うえの(大船渡市)

鮮魚うえの 上野英明様鮮魚うえの 上野英明様

─被災前の営業はどちらで行われていましたか。

 大船渡町商店街で、昭和49年から自宅兼店舗の1階で鮮魚店を妻と二人で営んできました。大船渡市場で水揚げされた新鮮な魚介類が評判で、開店時からのおなじみさんや、近隣の市町村の皆さんにも広く利用されていました。

 

─被災の状況をお聞かせください。

 店に居ましたが、凄まじい揺れに店のものは崩れ落ちるし、壁のタイルが剥がれ落ちたりで、今までに感じたことのない強い地震でした。揺れが収まった後、間違いなく津波が来ると思い妻と外に出て高台へと逃げました。
 実家で一夜を明かし、翌日店を確認に行きましたが、店に行くまでに、まず町が無くなっていることに驚きました。これでは自分の店もだめだろうとは感じていましたが、予想通り家の基礎を残すのみで、自分たちが生活してきた家も店も何も残っていませんでした。
 

 

─仮設施設の入居申し込みをされた時のお考え、希望などお聞かせください。

鮮魚うえの
 その後、避難所で生活しているときは、店の再開と言うよりは、今後の生活が不安なのと、頑張らなければと思う気持ちが交錯する日々でした。
 そんな時、以前商店街で一緒にやってきた伊東さんから仮設店舗の話があり、今まであれこれ悩んでいたことに区切りをつけ、また魚屋でやっていこうと決心し、ぜひとも参加させてもらいたいとの思いでお願いしました。

 

─仮設施設に入居されて、きっかけとなったお考えを実現出来ていますかお聞かせください。

 好きな魚屋が再開でき、生き甲斐を感じています。やはり、仕事をして動いているときが一番楽しいです。仮設店舗に入れて本当に良かったです。冷蔵庫などの設備も知り合いを通じ、いろいろ配慮して頂き本当に感謝しています。
 お客さんも以前から通って頂いた方はもとより、今は陸前高田市からも足を運んで頂いています。以前は妻と二人でお客さんの相手をしていましたが、今は、息子のお嫁さんにも手伝ってもらうほどの忙しさでありがたく思っています。

 

鮮魚うえの外観

─今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

 先の事を考えれば沢山の不安はありますが、やはり住み慣れた地元で、再び自分の店を持つことを目標に今日も店に立ちます。
 

【入居仮設施設】

平成24年3月6日取材

企業データ

住所:岩手県大船渡市大船渡町字茶屋前57番
名称:鮮魚うえの

 

さんぷく