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ササキスポーツ(陸前高田市)

-被災前の営業はどちらで行われていましたか。

ササキスポーツ 菅野 修様ササキスポーツ 菅野 修様
 陸前高田市の5店舗入居する2階建ての高田駅前商店会で、昭和55年からスポーツ用品の販売と学校などの注文販売を、従業員5人と行っていました。

 

-被災の状況をお聞かせください。

 地震発生時は店におりました。今回の地震は異常だと思い、すぐに従業員を避難させ、何も持たずに自分も車で高台に急ぎました。みんなから町はなくなってしまったとは聞いていましたが、自分とすれば店の隣に3階建ての建物があったので、そこが盾になり最小限の被害で済んでいるのではとの期待をしていました。店の確認に行きましたが、ただ、目の当たりにした現状は、玄関のタイルしか残っていませんでした。ああ、もう終わったなと感じました。
 

-仮設施設の入居申し込みをされたのはどのようなお考えからですか。

ササキスポーツ
 店の再開はあきらめ、自分にできることは何かと考え、その後も避難所の運営を行っていました。
電話が通じるようになり、お客さんから安否確認の連絡とともにシーズンになるしスポーツ用品の注文するよと言われ、店のことも考えるようになりました。
 しかし、再開するにあたり場所・資金・仕入れ・営業ルートなど様々な課題をクリアできるのだろうかと、何度も二の足を踏みました。でも、自分らを必要とする方もいるし、家族の後押しもあり再開しようと決意し、何カ所か店舗になりそうな所を探し歩きましたが、なかなか適当な候補地が見つかりませんでした。そんな時、中小機構・市役所・商工会から仮設店舗の話があり、これでまた再開できるのだなとの高鳴る気持ちの中で、いち早く申し込みました。

 

-仮設施設に入居し事業を再開されて、どのようなお気持ちですか。

 営業が再開できて感慨深いものがありました。
 生まれ育ったところで、顔なじみの皆さんと顔を合わせて商いができて、本当に嬉しいです。
 従業員のみんなもまた慣れた仕事ができ安心しております。オープンしてからは待っていてくれていたお客さんが来店してくれたり、売上も例年のペースに戻ってきています。商売を通じ、ささやかではありますが陸前高田の復興の一助になればとも思っています。また、顔の見える商いでお客さんに、少しでも元気を与えられればとも思っています。震災後はもう何もかも諦めていましたが、実現でき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ササキスポーツ

-今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

 商売柄、スポーツを通じ心身共に少しずつ、多くの人を元気にしていきたいと思っています。今の仮設店舗は高田では第1号店で、今後も仮設店舗の建設が予定されており、出店を希望される皆さんが視察に見えています。できる限りのアドバイスをしてやり、同じ市民・商売人として早く再開してもらい、再開される方も、市も早く元気になればと願っております。
 

【入居仮設施設】

平成23年12月14日取材

企業データ

住所:岩手県陸前高田市米崎町字松峰
名称:ササキスポーツ

 

アトリエ金と銀