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田老ガス(宮古市)

-被災前の営業はどちらで行われていましたか。

田老ガス 前川久仁子様田老ガス 前川久仁子様
 昭和38年から、田老町内の45号線沿いで2階建ての自宅兼事務所で、LPガスを田老町、宮古市の得意先800件への販売と水道設備工事を私と主人、従業員6名で営業していました。

 

-被災の状況をお聞かせください。

 地震の時は、事務所から20キロメートルある宮古市内にいましたが、ものすごく長く大きな揺れで立っていられないほどでした。事務所のある田老の町に入りかけたら、川沿いに津波が来ているのが見えたので急いで高台へと向かいました。
 主人(社長)は地震後、海を確認に行ったら底が見えるほどの引き潮で、これは今までにない津波が来ると感じ、従業員共々避難していました。
 翌日自宅の確認に行きましたけど、その光景にはただ目を疑うだけで、町はなくなっているし、ましてや自分の家もなくなっていて、まるで映画を観ているようで、頭の中が真っ白になり、将来のことが全然予想できませんでした。
 

-仮設施設の入居申し込みをされたのはどのようなお考えからですか。

田老ガス
  その時はこれからのことは、なにも考えられなく、2日後に市役所から水道の復旧工事を行ってほしいといわれ、自分のことはさておき、従業員と一緒に現場に向かいました。
 それから、被災した人達も含め、これからガス・水道を必要とする人達が出てくるだろから、自分らはそういった形で役に立ちたいとの思いで、仮設住宅に近い場所での営業を行いたいと思っていました。
 そんな時、仮設住宅と同じ敷地内に宮古市と中小機構が協力して仮設店舗を貸してくれるとの話が出て、しかも、仮設住宅には少しずつではありましたが、ガスボンベも出してましたので、一番都合の良い場所に事務所が構えられると思い、天にも祈る思いですぐに申し込みました。

 

-仮設施設に入居し事業を再開されて、どのようなお気持ちですか。

  震災後は、この先どうしたらよいかと考えていましたが、今のところに事務所を構えられて本当に感謝の思いです。従業員も以前のメンバーで一緒にがんばっています。現在は、以前は行っていなかった乾燥機(ランドリー)を新たに始め、仮設住宅の皆さんにも重宝され喜んで利用してもらっています。

 

-今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

宮古市 たろちゃんハウス
  少しでも、何かみんなの役にたてて、みんなでまた田老を復興再生させたいと思っています。町のみんなが被災して他の市町村に流出しています。人口が減らず町がまたできることを願っています。
 

【入居仮設施設】

平成23年12月12日取材

企業データ

住所:岩手県宮古市田老向新田149番4(グリーンピア三陸みやこ敷地内)
名称:田老ガス

 

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