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ファミリーストアおおはし(相馬市)

ファミリーストアおおはし 大橋宮子様 ファミリーストアおおはし
大橋宮子様

-被災前、そして今ここで営まれているお仕事は何ですか。

 生鮮食品・惣菜・酒類などの食品、生活用品などを販売するスーパーマーケットとして、浜近くの相馬市尾浜地区と、街中の相馬市沖ノ内で2店舗を経営していました。長年にわたり、地区の皆様に愛され信頼されて商売をしてきました。

 

-被災の状況をお聞かせください。

 浜にあった店が倉庫も含め、津波で全部流されてしまいました。今もあの日のことを考えると涙が出てきて胸がいっぱいになります。町の中にあった1店舗は、地震だけで津波の被害はのがれたので、営業できています。お惣菜などは、街中の店で作り仮設店舗の店へ運んでいます。
 

-仮設施設の入居申し込みをされたのはどのようなきっかけからですか。

ファミリーストアおおはし
 浜から高台にある仮設住宅に地区の人々が移ってくる時に、「オオハシも一緒に来て商売すんだべ」と多くの人に言われました。相馬市商工会議所の方から、中小機構さんが、仮設店舗を作るのでどうかというお話を聞きました。商売として成り立つかどうかわかりませんでしたが、自分が原釜地区から尾浜地区に嫁にきて30数年、何も知らなかったのに、姑さんだけでなく、地区の人たちに魚の捌き方、お弁当の作り方、たくさんのことを教えられ育てていただいて商売ができてきたので、みんなの力にもなりたいと思い、この場所に出店することを決めました。

 

-仮設施設に入居し事業を再開されて、どのようなお気持ちですか。

 ここの作業場では、配水の関係で魚の調理等ができないので、ここにある設備で仮設住宅に住んでいる人たちに、ごはんや惣菜などできるだけ温かい物を提供したいと思いました。レジのところで欲しいものをリクエストしていくお客さんもいます。出来るだけみんなの希望をかなえてあげたいです。ある程度は入居前の希望どおりできているかと思いますが、商売ができなかった期間に、仮設住宅に移動販売車や買い物のための移動のバスなどが来て、それを利用する人が多かったこともあり、まだお客さんは少ないです。何を売るのではなく、何が欲しいのかお客さんの声を聞いていく中で、これから仮設住宅からのお客さんも増えていくと思います。10〜15分かけて毎日通ってきてくれる人もいるし、浜で商売していた頃の見慣れた顔の人たちが来てくれるとやはりほっとします。

 

 

-今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

相馬市大野台地区仮設店舗
 今まではどうやって商売を守り、売り上げを上げていくか考えてきました。でもこの震災に遭ったことで商売に対しての考え方はずいぶん変わりました。儲けは二の次、三の次になりました。人の役に立ち、恩を返していけることを幸せに思ってこれからがんばっていきたいです。
 

 

 

【入居仮設施設】

平成23年12月13日取材

企業データ

住所:福島県相馬市大野台一丁目1番13号
名称:タイコ美容室

 

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