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M.Kフーズ(相馬市)

-被災前、そして今ここで営まれているお仕事は何ですか。

M.Kフーズ 宍戸由美子様M.Kフーズ・宍戸由美子様
 私の姪の夫である土屋 誠が、相馬市磯部の自宅で居酒屋などに海産物を卸す仕事をしていました。その甥が地元の消防団で地区の人達を避難させる中、波にさらわれ30歳の若さで亡くなりました。上に3人の男の子がいて、4人目の子が姪のお腹にいました。
 彼の遺志をついでお店をやっていこうと思い、誠のMと浩治(M.Kフーズ 代表)のKをとり店の名前にしました。この店では私の主人が仕入れを担当し、私が販売を担当しています。商品は、若布や昆布などの海産物、お刺身や、すぐに食べられる焼き魚やフライなどのお惣菜です。手作りのおはぎも意外に人気です。

 

-被災の状況をお聞かせください。

 3月11日の地震が来た時、私は近くで勤めていた岩盤浴の店の交代時間でした。あわてて職場に行きボイラー等をとめて、自宅にもどると、おばあちゃんが、「津波がくるよ」とあまりに言うもので、とりあえずと避難したことで九死に一生を得ました。自分たちの家は津波で流されてしまい跡形もありません。その後はおばあちゃんを親戚にあずけて、私たちは姪の家族と山形に3ヶ月ほど避難していました。姪は無事に父親そっくりの元気な男の子を出産しました。名前は以前から父親が考えていたようで、その名前をつけました。みんなで大切に育てていこうと思います。
 

-仮設施設の入居申し込みをされたのはどのようなきっかけからですか。またきっかけとなったお考えは実現できていますか。

M.Kフーズ
 6月に仮設住宅ができて避難していた山形からもどってきましたが、主人も私もそれぞれの仕事場を津波で失ってしまいましたので、生活のためにも何かしなくてはと思っていました。商工会の方から、相馬市と中小機構が建てるこの仮設店舗の話を聞き、関わりのあった水産物のお店をやってみようと思いました。ここは店舗部分も広く、壁がボードなのでにぎやかになるように大漁旗を飾ってみました。
 実際この場所は仮設住宅からは遠くて、仮設住宅では市から何品かのおかずの配給もあり、そちらからのお客さんは思ったより少ないです。お年寄りが歩いてくるのは大変なので、帰りは送っていったりもしています。この場所の近くに住んでいる方が少し来ていただけているのが希望です。
 

-今後の展望、将来に対するお考え等をお聞かせください。

M.Kフーズ
 近々大野台郵便局も開設するので、お客さんがこれから増えていくことを期待しています。ここは2年契約ですが、なんとか店が順調に回転していければいいなと思います。
 

 

 

【入居仮設施設】

平成23年12月13日取材

企業データ

住所:福島県相馬市大野台一丁目1番13号
名称:M.Kフーズ(水産加工品販売)

 

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