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「ゼロ」からの出発、三陸の味を全国へ(及川冷蔵株式会社)

津波によって飲み込まれた全商品

及川冷蔵株式会社 外観
及川冷蔵株式会社 外観
 
  大船渡市大船渡町の及川冷蔵は、本社、第2工場が全壊となったものの、補修した第2工場に本社機能を集約し、営業を再開。事業再生の軌道に乗せるべく、日夜奮闘している。
同社では、天日干しや冷凍サンマ・いくらなどを取り扱う。及川専務は「(震災時には)悔しいけれど、倉庫にあった約3千トン約3億円分の冷凍食品等は全て廃棄せざるを得なかった」とやるせない思いを吐露する。

財務管理から新たな販売チャネルの開拓へ

 震災復興支援アドバイザー派遣事業については震災直後から情報を収集。直接連絡を入れると、事前に入念なヒアリングを受けた。アドバイザーから、財務管理や金融的措置などについて助言を受け、販売チャネルの開拓など具体的なアドバイスを受けた。
同社のこれまでの主力は、卸やメーカーの原材料を冷凍保管する原料ビジネス。その中で、加工ビジネスへの転換についてアドバイスを受けた。及川専務は「(原料ビジネスは)利幅は大きいが投機的意味合いも強く、収入的に不安定な要素があった。安定的収入が得られる加工販売事業の方が現状ではベター」と打ち明ける。
及川冷蔵 工場内部
及川冷蔵 工場内部

再生へ向け、突き進む。

今後は、現状の「原料ビジネス8割=加工ビジネス2割」から「3年ぐらいの間に原料ビジネス5割=加工ビジネス5割にしたい。同事業で得られるものをステップに再生へ向け進んでいく」(及川専務)と目標に据える。津波によって全てが一瞬でのみ込まれ、「ゼロ」からのスタートだ。それでも及川専務は「やり直すきっかけをくれたと思って、前向きにギアチェンジしなければ。三陸の味を全国に届けられるような会社にしていきたい」と力強く話した。

企業データ

所在地:岩手県大船渡市
企業名:及川冷蔵(株)
業種:水産加工業

掲載日:2012年9月26日