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新たな兆しが見えた良質な宮城のお酒(宮城県酒造協同組合)

復興支援で一時好調も施設復旧に不安

宮城酒造協同組合 森 千博 専務理事
宮城酒造協同組合 森 千博 専務理事
  宮城県の酒造会社25社が加盟する宮城県酒造協同組合。今回の東日本大震災では全てのメーカーが被害を受けた。特に気仙沼・石巻・塩竈・閖上といった沿岸部のメーカーの被害は大きく施設の全壊は6社にも上った。さらに震災発生時は酒造りが終わりを迎える時期。それまで仕込んできた酒の出荷が不可能となった。
しかし4月に入ると、全国的に被害地のお酒を飲んで復興支援をしようという動きが広がり「各社に注文が殺到したんです」と話すのは同組合の森千博専務理事。各メーカーでは被災を免れた在庫の製品を販売することで対応したものの11月には在庫が無くなるほど好調だった。こうした状況にあっても、各メーカーでは震災後の施設の復旧に関して「資本的な問題など不安ばかりだったようです」と当時を振り返る。

震災復興支援アドバイザーへ復興計画の立案を依頼

 そこで組合では「中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業」への申請を行なうことを決めた。的確なアドバイスで補助事業の申請をサポート組合では申請にあたって、復興計画の策定に対するアドバイスを受けるため震災復興支援アドバイザーの派遣を依頼。
「論旨の組み立てや宮城県全体の復興計画と調和の取れた計画にしたほうが良いなど、ポイントをつかんだアドバイスをいただきました」と森専務理事。組合は補助事業を受けることが決まり「各メーカーも施設復旧のめどが立ちホッとしたようです」と話す。「もともと宮城県は品質の良いお酒を造るメーカーが多く、震災よる復興支援で新たな販売ルートとファンができました。施設が完全復旧すれば今後は出荷量も増えていくと思います」と抱負を語る。
震災で受けた被害が大きかったものの、新たな兆しが見えてきた宮城の酒造メーカー。今後はより多くのファンに支えられ復興への道を歩んでいくこととなる。
穣りの宴
平成9年から開催されてきた「穣りの宴」
宮城県産酒の愛好者と蔵元が交流を図る目的で、平成9年から開催されてきた「穣りの宴」。昨年は11月に行われたが、愛好者との交流は復興への励みになっている。

企業データ

所在地:宮城県
企業名:宮城県酒造協同組合
業種:協同組合

掲載日:2012年8月22日