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12月 今年も一年御苦労様でした!

 1998年も残すところあと僅かとなりました。ここ上海も今や年末商戦の真っ直中、街じゅう何処からともなく聞こえ来るクリスマスソングのメドレー、金銀のモールやチェイサーライトに赤と緑を基調にした賑々しい飾りものが目に飛び込んでくる光景は、夜の煌々たるネオンサインに更に彩りを添え嫌が上にも年の瀬の慌ただしさを煽り立てられてしまいます。特に市内の目抜き通り、南京路や淮海中路の辺りでは暖かい冬が幸いしてか夜になっても一向に人出が減らず、仕事帰りのカップルや親子連れの買い物客たちで夜遅くまで賑わっています。淮海中路はちょうど東京の渋谷や原宿のおしゃれで繁華なイメージと重ね合わせて考えるとよいと思いますが、どちらかと云えば若者向けのファッション関係の商店やファストフードなどが数多く軒を連ねています。馬路(大通り)の両側に所狭しとひしめく大小の商店や百貨店(伊勢丹、プランタンなど10軒以上はある)は、夜9時から9時半頃まではごく当たり前のように営業をしています。ですから仕事帰りでもゆっくりと買い物を楽しむことが出来ます。


 さて、今年中国政府が目標としている実質経済成長率8%の達成については困難との観測が依然根強いようですが、政府の積極的な公共投資による内需拡大策(1,000億元の国債追加発行によるインフラ投資の強化)、金融政策(金利の引き下げ及び貸付残高の拡大)が功を奏してGDPの半分近くを占める工業生産額も第1四半期の4.9%から、第2四半期5.8%、第3四半期10.7%と上昇傾向にあります。第4四半期は更に上昇するとの予想もあり、既に一部では8%は達成の目処がついたとの声すら聞かれます。しかし一方、個人消費の方は国有企業改革等に伴う失業者の増大(都市部失業率3%、国有企業が集中する地域では十数%ともいわれる)や住宅制度改革を見越しての消費抑制などを背景に依然として低迷が続いています。一定の収入が見込まれる層の所得も多くは直接消費に向かわず銀行預金(あるいは箪笥預金)として温存されることになります。因みに本年9月までの中国都市住民貯蓄預金残高は51,581億元。前年同期に引き比べ17.1%の成長となっています。


 上海市内の小売商店もかねてデフレマインドが浸透。例えば衣料品にしても過剰生産による物余り現象から常に3割、4割引きは当たり前でしたが、やはり品質は今ひとつ。しかし年末のこの時期はひと味違うようです。普段はちょっと手の届かない高級品(いわゆるブランドもの)などもバーゲン会場に行けばお目にかかれるかも知れないのです。売場に群がる上海小姐たちの姿にただただ呆れ返るのはむしろ過酷かもしれません。あらゆるメデイアを通じ欧米や日本の最新の流行に触れ、ファッションには少々うるさい彼女たち。この時のために節約に節約を重ねた自分に少しだけご褒美をあげるのです。


 本年中の御愛読有り難うございました。来年も皆様にとって良い一年でありますように!

准海路散策を楽しむ人たち

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准海路クリスマスイルミネーション

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