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11月 「中小企業経営セミナー」開催される(蘇州)

 海外に進出した日系企業が、現地において経営管理等に係る様々な困難に直面するという話はよく耳にすることです。進出先国の法律、税務等の制度、手続上の問題、あるいは言語や、習慣の相違による現地スタッフ、ワーカー等との不完全な意思疎通に起因する労務管理問題など、更に業種、業態によって内容は複雑多様化します。取り分け中国に進出したわが国企業にとっては、言葉や習慣ばかりでなく、社会主義体制のもと国有企業的経営体質に営々と馴染んできた現地のワーカーに日本的経営のノウハウや組織的な経営活動等への理解を促すことは最も困難な問題のひとつと言えるかも知れません。


 中小企業事業団は、海外展開をする中小企業の経営管理等充実強化支援の一環として一昨年の大連、昨年の瀋陽に続き、今年は江南の古都蘇州において「中小企業経営セミナー」を開催しました。


■「中小企業経営セミナー」
(主催:中小企業事業団 共催:日本貿易振興会上海センター 後援:通商産業省中小企業庁 蘇州日系企業 蘇州市対外経済貿易委員会 中国国際貿易促進委員会蘇州支会)


11月2日(月曜日)
対象者:日系中小企業の現地法人の日本人経営者等
テーマ:「中国での企業経営における労務管理のポイント」


11月3日(火曜日)
対象者:日系中小企業の現地法人の中国人管理者等
テーマ:「これからの管理者のあるべき姿〜従業員の働く意欲を高める〜」


11月4日(水曜日)
対象者:日系中小企業の現地法人の中国人管理者等
テーマ:「品質管理がなぜ必要か〜品質管理を活かせる職場つくり」


 セミナー初日と二日目に教壇に立たれた陳滬英先生((株)日本能率協会総合研究所主任研究員)は上海の出身、中国人と日本人双方の立場からそれぞれの発想、考え方の違いを解き明かし、自らの日本企業での就業経験にもとづく経験談や豊富なデータ、資料を駆使した迫力ある講義内容に受講者は瞬きすら忘れて(大袈裟ではない)聞き入っていました。


 最終日の田中逸郎先生(中小企業診断士、(株)アイテイシー代表取締役)は、当事業団中小企業大学校でもたびたび教鞭をとられています。品質管理がなぜ必要なのか、品質と経営との関わり、組織で活動することの意義等について、初めて講義を受ける中国人の受講者にも非常に理解しやすく、かつ又自分達が常々日本人経営者等から言われて来たことが何であったかを再認識する上で有用な内容であったと思われます。先生の仰ることを一言も漏らすまいと熱心にノートをとる受講生の姿が印象的でした。


 セミナー終了後、今後も定期的に開催して欲しい。時間をもっと長くとって欲しいなど本セミナー開催について前向きの要望が多く、日本人経営者等からは依然、労務管理に関するテーマに高い関心があることが窺われました。

開会セレモニーでの柳瀬 本事業団 調査・国際部長の挨拶

開会セレモニーでの柳瀬 本事業団 調査・国際部長の挨拶

受講者表情

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