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1月 恭喜恭喜!(コンシコンシ!)

 つい先日までの正月気分からようやく抜け出せたかと思ったら、こちら中国では春節(旧正月)というのがありまして、日本人の私としては何かお正月のオプショナルが有るようで大変得をしたような、思わぬお年玉にウキウキした気分で中国生活最初のホリデーウィークを迎えようとしています。


 中国ではこの春節がいわゆる本当のお正月です。上海市では、今年の春節休暇を2月16日(火)から22日(月)までの1週間と決定しました。既に市内のそこここで門毎に施されたお正月のお目出度い赤を基調としたぼんぼり(灯籠)や爆竹(鞭炮)を型どった飾りものなどが見られ、百貨店等の商店では春節前のバーゲンセールがあるなど、新年を迎える直前のあの何と言いますか、慌ただしさの中にも粛々とした一種独特の盛り上がりが感じられます。春節休暇の間、中国の人たちは久々に家族、親戚が一同に会し、過ぎし年と新しき年の一族同胞の幸福と健康をしめやかに、そして賑やかにお祝いするということになります。一方、当地在留邦人の多くはこの時ぞとばかりにこのお年玉休暇を利用して一斉に里帰り帰国、あるいは海外へと旅立って行きます。


 旅と言えば、上海のもう一つの表玄関、上海浦東新国際空港の建設が中国建国50周年記念日(国慶節10月1日)の供用開始を目指して急ピッチで進められています。ご存知のとおりアジア諸国では、チャンギ空港(シンガポール)をはじめ、昨年相次いで開業したセパン空港(クアラルンプール)やチェク・ラップコック空港(香港)、更に第2バンコク空港(タイ、2000年開業予定)、新ソウル空港(韓国、2000年開業予定)の整備など、競うように空港のグローバルハブ化を推進しています(わが国でも関西国際空港拡張整備計画や愛知県常滑市沖の中部国際空港整備計画が進められています)。浦東新国際空港は浦東地区揚子江河口岸、人口1千400万人を擁する上海市の中心部(人民広場)から東方30キロメートルの所。1996年10月、芦の生い茂る原野に厚さ2メートルを超える土台を築いて着工しました。最終的な完成(2004年)規模は、敷地面積4,000ヘクタール、4,000メートル滑走路4本を完備した中国最初の24時間空港となり、まさにアジア最大級のハブ空港(基本設計はフランス空港公団が行いました)の誕生となります。この空港の建設には、アジア地域は勿論、欧米諸国との国際取引を視野に入れた金融センターとしての地位を確立すべく、急速なインフラ整備を進める上海市の「第9次5カ年計画」(1996〜2000)の10大インフラ建設プロジェクトのひとつとして、徐匡迪市長自ら陣頭指揮に当たっています。空港の完成に伴い現在建設中の地下鉄2号線は最終的に新空港と虹橋国際空港とを結ぶ事になります。なお、国際線の設置は中央政府の権限に属し、新国際空港にどの様な路線が開設されるのかは今のところ明らかにされていません。今年6月には試験飛行を開始。10月1日には1番機が飛び立ちます。


*恭喜恭喜!(コンシコンシ!)おめでとう!の意


*ハブ&スポーク・システム=空港を車輪の受軸(ハブ)に見立てる。そこに航空路線(スポーク)を集中させて規模の効果を図る。ハブとしての地位確立が一国の航空産業、経済の盛衰に影響を与えると考えられる)