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日系企業の経済環境
タイには以前から、自動車関連企業のみならず多くの日系企業が進出しており、現地で積極的に経済交流を行っております。ここで、日本人商工会議所とタイの投資委員会について簡単にご紹介致します。
1)日本人商工会議所 :1954年9月設立=日系企業の経営基盤の強化を目的としています。 会員数は現在(2007年時点)約 1,280 社 業種別内訳は(1)現地製造=630社 (内 自動車関連=211社)、(2)製造業者駐在員事務所=23社、(3)土建施工=72社、(4)船舶運輸=68社、(5)金融、保険、証券=48社、(6)広告、印刷、書籍=26社、(7)旅行=20社 であり、自動車関連企業の多さには目を見張るものがあります。 日々の活動とし、各部会(現在15の業界)と委員会を中心に活発な活動を行っています。
2) BOI (投資委員会:The Board of Investment) -委員会の設立目的は内外の投資促進並びに、個々の奨励企業に対して税制面・非税制面の優遇措置を付与し、輸出促進、裾野産業育成、産業の地方分散、インフラ開発、新技術の導入、環境保全改善等を図ることであり、それらに資する事業に対し奨励策を展開しています。
(1)認可金額は1〜9月(2007年)の実績で前年比倍増の5,366億バーツとなり、件数も1,017件で99.5%の増加、即ち資本金で1,033億バーツ(前年=423億バーツ)でした。 日本は158億バーツ(前年=78億バーツ)と欧州=36億、アメリカ=43億、シンガポール=38億を大きく引き離しています。
(2)今後の奨励対象としては、a.農産物及び同加工品 b.金属製品、機械、輸送機器 c.電気、電子等の7分野160業種の投資戦略を見直し、海外からの更なる投資を必要とするa.自動車、b.電子、c.石油化学、また多くの問題を抱えるd.農産品等に関しては優遇措置を充実させるといっています。あわせて今後益々中小企業の裾野対策が必要となってくるでしょう。
【タイの大型プロジェクト】 自動車関連業界ばかりではなく、タイの大型投資プロジェクトに多くの日系企業が参画しています。 発電所建設関連では、20008〜10年にかけて4つの発電所の建設が予定されており、日本の大手商社やメーカーの参画が有力視されています。プロジェクト予定総額は640億バーツ、出力2,800メガワットとなっています。
独立発電業者(IPP)では、日本の電力会社や大手商社が地元電力会社とチームを組んでプロジェクトとして名乗りを上げ、EGAT(タイ発電公社)向けに計画され、受注活動に努めています。
また、原子力発電所の建設が2021年に向けて計画されています。
バンコクでもタイ国鉄の鉄道整備計画の2路線目建設が閣議決定されました。(予算額600億バーツで2012年完工予定です。)
【日―タイ協定と今後の動向】 日本とタイの間では2007年11月1日に経済連携協定(EPA)が発効し、農産物を始めとする両国の貿易、投資の拡大が更に期待されます。
特に、自動車や電機等の日本メーカーは、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内の関税撤廃やタイがインドや中国等第3国と結んだEPAを活用するため、タイ拠点を拡充中です。 タイとのEPAはアジアではシンガポール、マレーシアに次いで3カ国目で他域を含め5カ国目です。 これにより自動車部品の関税は5〜7年後に撤廃され、鉄鋼も10年後に撤廃となります。日本とタイ間の貿易額は2006年には4兆6,000億円超で、他EPA締結国5カ国の中で最も大きいです。
以上より大手各業種メーカー、またその外注先である多くの中堅企業は今後益々ビジネスチャンスを求め拡張、拡充、進出等検討中です。
【日系企業の進出概況】 日系企業は現状中国・ベトナムへの進出が多く、今後はインドへの進出が多くなると思われますが、将来の南アジアや中近東他への展開を踏まえ、上述の自動車、電子、電気関係の他に建設、運輸等の分野でも、東南アジアの中心拠点としてタイは益々充実して来ると思われます。タイの拠点としての役割としては情報収集や日本との戦略的交流拠点としてであり、大企業をはじめ中堅企業や小・零細企業にとってもその組織・戦略上の重要性は増し、今後も企業の進出は継続すると考えられます。
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