北大ビジネス・スプリング

北海道の地域特性を活かした企業集積を図り、道外・世界への飛躍をサポートするインキュベータ

 「北大ビジネス・スプリング」は、北海道大学を始めとした大学・研究機関が持つ地域の知的資源を有効に活用し、新事業の創出・育成を目的に、北海道大学等との連携のもと、中小機構、北海道、札幌市、地元経済界等が一体となり、起業をはじめ、実用化、マーケティング、販路拡大等あらゆる局面において、入居企業のビジネスを強力にサポートする施設です。 

 

北大ビジネス・スプリング外観

北大ビジネス・スプリング外観

インキュベータ概要

北海道大学北キャンパス内に立地

北大ビジネス・スプリング(以下「北大BS」)が立地する北海道大学北キャンパス周辺は、北海道大学をはじめ、公設試験研究機関など多くの研究機関が集積されたエリアである。

この北大北キャンパスと道有地を含む周辺エリアでは、産学官連携で研究開発から事業化までの取り組みを一貫して支援するために北海道内の産学官の12機関で構成される「北大リサーチ&ビジネスパーク(R&BP)推進協議会」が設置され、大学等が持つ知的財産を活用した新技術・新製品の開発、ベンチャー企業・新産業の創出によって、北海道経済・産業の活性化とともにわが国の発展に貢献しようと取り組んでおり、中小機構北海道本部や北大BSもその一翼を担っている。

 

北大R&BP空撮(写真提供/北海道大学)

北大R&BP空撮(写真提供/北海道大学)

北大ビジネス・スプリングの特徴

北大BSは中小機構が整備した全国32施設の中で、最も新しい施設となる。主として北海道大学等が有するナノ・バイオ、アグリ、環境、IT等の分野における研究成果を活用した企業を支援するインキュベーション施設であり、全室ウェットラボ仕様とし、事業活動に必要な床荷重、梁下高、耐水内装、空調機能、給排水設備及び情報インフラ等を設けている。また、商談交流のための会議室等を設けるほか、セキュリティを確保したビジネス環境を提供している。IM室には機構、北海道及び札幌市が配置するインキュベーション・マネージャー(IM)が常駐し、ワンストップで企業相談に応える体制を整えている。

 

入居者の特徴と積極的な展示会支援

入居企業の属性はバイオ系6割、ものづくり3割、農業系1割(平成29年3月現在)となっている。また7割の企業は道内企業だが、道外からも約3割が北海道大学等との共同研究による事業展開を図るために拠点を構えている。

平成28年度は新たに6社の入居があり、現時点で計18社が入居している。入居者に対しては日々の経営相談のほか、ビジネスEXPO2016(北海道 技術・ビジネス交流会)や機能性「素材・食品・化粧品」ビジネスマッチングin札幌2016、バイオジャパン2016や新価値創造展等展示会への出展支援を道内・道外を問わず対応している。

 

特徴的な支援活動内容

多彩なセミナー・イベントを開催中

平成28年7月以降、原則として毎月第2水曜日にセミナーを開催中。これまでに実施したテーマは「サイバーセキュリティ対策」や「色彩の効果を活かしたプレゼン資料作成術」など。また北海道素材の機能性評価や先進事例に学ぶ「機能性食品・化粧品分野における“売れる商品”開発のコツ」を開催するなど入居者の特徴に合わせた内容も実施している。

またセミナー開催に合わせて、「デザイン相談会」を開催し、自社で作成したチラシやホームページ、パッケージデザイン等に対して専門家のアドバイスが受けられる仕組みを用意しているところ。

施設でのセミナー以外では、北大R&BP推進協議会と共催で、毎年大阪で「リサーチ&ビジネスパークセミナー」を開催し、道外への情報発信や企業誘致に努めている。さらに北海道にはベンチャーキャピタル等の支援者が少ないため、「ベンチャーキャピタル体験報告会」や東京のVC等からアドバイスが受けられる「北大北キャンパス・ビジネスネットワーク拡大プロジェクト」なども行っている。

 

セミナーの様子

セミナーの様子

OB企業も参加する「情報交換会」

毎年初夏には北大BS情報交換会を開催。例年50人以上の参加者があり、入居企業のほか施設を既に退去・卒業したOB企業や北大北キャンパス内立地企業、各支援機関も参加しており、様々なマッチングにもつながっている。特にOB企業からの紹介で新規入居につながった例もある。情報交換会のあとには、親睦を深めるためバーベキューも実施している。

 

北大BS「機能性部会」の取り組み

現在の入居企業を整理すると「機能性食品」を取り扱う企業及び何らかの関わりのある企業が6割に上ることが分かった。また入居企業の課題相談の対応時に、入居企業間での連携・マッチングを提案する機会も増えているところ。さらに北海道では食品機能性表示制度「ヘルシーDo」という取り組みも平成25年4月から始まっており、これまでに37社71品目が認定を受けている。

そこで、入居企業が参加する勉強会や情報交換会を定期的に開催し、入居企業間での課題解決を促すことを目的として北大BS内に「機能性部会」を立ち上げ、3ヶ月に1回程度会議を開催し、専門的・集中的にサポートをしていくことにした。企業間連携による研究開発・販路開拓の促進や機能性部会を母体とするビジネスにつなげていきたいと考えている。現在の参加企業は8社だが、今後も施設のOB企業を中心に増やしていきたい。また機能性部会への参画を促すことで、新たな入居企業の発掘(特に農業・ヘルスケア×IT系企業)にも繋げていきたいと考えている。

 

「機能性部会」での展示会出展の様子

「機能性部会」での展示会出展の様子

これからのインキュベータ

道外への情報発信をこれからも積極的に!

北大BSの佐々木チーフIMは現在、全国唯一の女性チーフIMである。機能性食品や化粧品開発などへは女性目線での支援を心がけており、今後は道外への展示会出展支援を中心に販路開拓に力を入れていく。また機能性部会関連のセミナーは、今後ヘルシーDoの認定に関する講座や相談会のほか、道外企業を講師に招いた先進事例の紹介並びにマッチングにつながるような内容で開催していく予定。

入居する企業にとっても道外への販路開拓は喫緊の課題となっているため、今後も北海道から日本全国・世界へ大きく飛躍する企業を支援していきたい。

 

佐々木チーフIM(中央)と支援スタッフ一同

佐々木チーフIM(中央)と支援スタッフ一同

 (2017年3月取材)

施設概要

 

BI名 北大ビジネス・スプリング(北大BS)
所在地 北海道札幌市北区北21条西12丁目2
竣工 平成20年11月
賃貸居室面積 25.27から52.83平方メートル(全31室)
URL http://www.smrj.go.jp/incubation/ho-bis/index.html

 

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