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オーパーツ株式会社 (2015年7月取材)

セラミックタイルの新工法を武器に急成長中
海外展開も進めるベンチャー企業

建設施工会社として新しい工法の研究開発を実施し、タイル貼り施工における工期の短縮と品質の安定化に成功。現在では海外展開も進めるベンチャー企業の「オーパーツ株式会社」経営管理部の川崎部長にお話を伺いました。

ストライバー

インタビュー

経営管理部長
川崎 博嗣 氏

経営管理部部長 川崎 博嗣氏

起業、会社のおいたち

─これまでの事業展開について教えてください

 当社は1994年の創業で、1995年に有限会社オーパーツとしてスタートしました。社長は大手企業の建材工事部門出身でタイル施工の設計・工事を担当していました。その後、広島県で独立し、拠点を岡山県に移して工法開発等に着手してきましたが、施工会社というのは非常に立場が弱く苦しい時代もありました。従来のタイル施工は、モルタルを綺麗に平面上に塗り、その上にタイルを敷き詰めるのですが、この工法だと職人によるバラツキも多く、タイルが剥がれやすいという問題がありました。もちろん、タイルが剥がれれば費用は施工会社の負担になることも多いので、これを解決することは当社のみならず業界全体の共通課題でした。

 

事業の展開と現在

─ストライビング工法を開発して、中国地域ニュービジネス協会会長賞も受賞したそうですね。

 苦労の末にストライビング工法を開発し、2012年に日本国特許を取得しました。従来の工法との違いは、モルタルに波模様を入れることでタイルを敷き詰めた際に均質に空気が抜けるようにしたことです。現場で職人兼親方として工事に携わってきた社長ならではのアイデアです。大手セメントメーカーと共同で専用モルタルも開発し、職人の技量に左右されないように専用工具も開発しました。結果として工期が短縮し、品質も安定させることに成功しました。この工法に興味を持ち導入に前向きな施工会社・代理店には工法指導の上、工具のレンタルも行っています。工法開発(専用工具・専用モルタル開発)やビジネスモデルを評価していただき、2012年には中国地域ニュービジネス協会会長賞を受賞することができました。

 

─国内大手企業からの受注も多いと聞きました。

 お陰様で多くのお客様から受注をいただけるようになりました。首都圏を中心に、アウトレットモール、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどを手掛けています。施主様にとって、工期短縮は初期費用の削減、品質向上は維持費用の削減につながります。その考え方と効果が徐々に市場に浸透していっている感じですね。大手タイルメーカーとも協業して事業展開を加速しています。

ストライビング工法

ストライビング工法

そして、これから

─今後の展望をお聞かせください

 まずは国内重視です。近年では商業施設を中心にタイルが大型化しており、従来の工法では限界が来ていると考えています。ますますストライビング工法の需要は高まっていくでしょう。それに応えるために日本人の従業員を中核人材と位置付けて育成をしていきます。現場施工の専門スキルも必要ですが、現場ではチームワークで作業を進めていくので全体を束ねる能力が求められます。例えば、どんなに効率よくタイル施工が出来るといってもモルタルを練る作業工程が遅れれば全体工期は長くなってしまいます。現在の従業員は20名強ですが、近い将来は50名程度に拡大することを考えております。中核人材の数が当社の成長スピードを決めると言っても過言ではありません。当社では中核人材となるエネルギッシュな人材を求めています。やる気のある方は是非一緒に事業拡大をしてみませんか。

 

─海外展開も積極的に推進されていると伺いました。

 2012年に(株)オーパーツ・アジアを設立し、シンガポールに拠点を設けました。アジアは今後の成長市場です。現在、アジアの多くの企業から事業提携等の提案を受けています。また、弊社には10名の外国人実習生が勤務しており、将来は海外展開の責任者として育ってくれることを期待しています。

会社概要

 

入居BI 岡山大インキュベータ
代表取締役 小村 政人
所在地 本社:岡山県総社市宿1643-28
       岡山本部:岡山市北区津島中1-1-1
     岡山大インキュベータ111号室
東京支店:千代田区神田駿河台3-4-3 龍名館本店ビル8階
事業概要 建設業に関わる石・タイル工事業及び同事業新規技術の研究・開発
URL http://ooparts-japan.com/(新規ウィンドウ表示)

 

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製品紹介

ストライビング工法

従来工法では職人が「コテ」を使って下地(モルタル)を長時間均す作業が必要だが、ストライバーと呼ばれる専用工具を使用することによりタイル貼りつけ作業が効率化し作業時間を大幅に減らすことが出来る工法。この工法により工期は20%短縮が実現。また品質の安定も図られることから、施主・ゼネコン・施工業者の共通の悩みである施工後の不具合・クレーム発生率も激減する。従来工法でのクレーム発生率は約15%あるが、これが3%程度まで削減するなど、抜群の品質確保が可能。

ストライビング工法による施工事例

ストライビング工法による施工事例

会社略歴

1994年6月
創業
1995年9月
有限会社オーパーツ設立(広島市)
2008年2月
岡山県総社市に本社移転
11月
関連会社の株式会社オーパーツ・ジャパン設立(総社市)
2012年4月
東京支店開設(台東区)
5月
中国地域ニュービジネス協議会会長賞受賞
7月
ストライビング工法の特許取得
11月
シンガポール現地法人の株式会社オーパーツ・アジア設立(シンガポール)
11月
岡山大インキュベータ入居
2013年9月
オーパーツ株式会社へ商号変更

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インキュベーションの利用

入居のきっかけ

 中国地域ニュービジネス協会会長賞を受賞した際に事例発表と懇親会がありました。その時に中小機構の専門家の方から岡山大インキュベータを紹介していただき入居することにしました。

 

入居しての変化

 従業員の意識と周囲の見る目が変わりました。岡山大インキュベータに本社があるということで県内の学生たちが興味を持ってくれる会社になりました。施工会社と言ってもオーパーツ(株)は違うなという印象を持ってくれるようです。

 

入居してよかったこと、将来の入居者へのメッセージ

 入居して良かったことは情報量が圧倒的に増えたことです。常設のインキュベーションマネジャーが助成金の情報提供や資金調達先の紹介といった支援をしてくれます。また、当社は作業環境の改善のためのパワースーツの開発などを目指しており、大学教授や提携先などの紹介もしていただきました。新たなことに挑戦する上で様々なネットワークを提供してくれます。

岡山大インキュベータ 
チーフIM(インキュベーションマネージャー) 鈴木 幸次

 同社は海外展開を最終目標においており、現在はその実現のためにOJTによる人材育成に力を注いでいます。IMとして資金調達や人材確保の面で今までに培ったネットワークを活用して支援しています。
 同社が扱うセラミックタイルは商業施設を中心に採用が相次いでおり、それに従い従来工法に比べ様々な優位性ある新工法での施工は増加することは確実であり、今後のビジネスの拡大が期待できます。
 地方のベンチャー企業で海外展開を視野に入れてビジネスに取り組んでいるケースは貴重であり、ベンチャー企業のクローバル化のモデルケースとして是非成功して欲しいものです。そのために中小機構が持つ全国ネットワークとIMの持つ地域のネットワークをうまく融合して、最適な支援を心がけたいと考えています。

 

入居施設データ
岡山大インキュベータ
〒700-0082 岡山市北区津島中1-1-1

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