サポイン事業 活用支援のご案内
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8サポイン事業活用支援のご案内H21年度50百万円H22年度93百万円H23年度164百万円H24年度214百万円H25年度244百万円H26年度225百万円売上額推移(開発成功品の売上概算)6)定盤自体の平坦度の向上 機械的な高精度研削加工により、天然石定盤での手仕上げ平坦度を上回る精度向上を目指す。(2)事業化達成の障壁・課題と具体的な打開方法①市場環境・ニーズの変化・業界の中では大型化と同じようにサイズの不定型化の波が押し寄せてきていて、大型液晶テレビだけでなく、タブレット端末やスマートフォン等の小型パネルの需要が大きく拡大し始めており、一台の吸着テーブルでどんなサイズでも固定可能な定盤へのニーズが広がりつつあった。・更に、次世代パネルの薄型化・フレキシブル化に伴って、長尺のフイルムをより精密に吸着固定する技術・搬送する技術の要求が高まった。②新たなニーズに対応する研究開発・これらの市場環境とニーズの変化に対応するため、平成21年度経産省採択サポイン事業を活用して「大型浮上ユニットを用いた薄肉易損及び軟質フイルム基板向け非接触搬送システムの開発」を行った。・この研究開発の成果を商品化したものが「エアロフィックス」と「サクションロール」である。・「エアロフィックス」は大型多孔質セラミックス定盤作成の延長技術であり、気孔径や気孔長さの制御を試みることで万能吸着盤が完成した。・また、「サクションロール」では、多孔質セラミック技術をロール形状に展開することで、万能吸着の機能が適用できることになった。③事業化時の課題と対応・「エアロフィックス」の商品化は出来たが、市場は更に進化しており、業界の設備投資時期と開発・商品化のタイミングが合わなかった。・「開発はタイミング!」であることは理解しつつも、そのタイミングを合わせるのは非常に難しく、「研究開発ばかりで、収益につながらない!」ことが経営的には最大の問題であった。④事業化の為、顧客をどのように開拓したのか・平成24年に開催のフラットパネルディスプレー技術展に「エアロフィックス」を展示していたところ、韓国の大手ディスプレイメーカーの課長クラスの人がブースに立ち寄り、当製品に非常に興味を示し、「至急、300台製作してほしい」との商談が即成立し、何とか短納期で対応した。これが最初の縁となって、その後も取引が継続している。・現在は各種の展示会出展等の地道な努力結果、徐々にではあるが各方面に販路を広げ、ようやくまともに販売ができるような状態になってきた・当社は現在、これまでに培った技術が最大限に生かせる時期を迎えている。これからの数年が「大型セラミックス」及び「エアロフィックス」、「サクションロール」の用途が確実に増える「チャンス」と考えている。⑤事業化に成功した要因・研究開発期間であってもニーズの変化に対応して計画内容を柔軟に見直した。即ち、基本的な多孔質セラミックスの特性を応用し、ニーズに対応した新たな研究開発、新しい商品開発等を行った。・社長自らプロジェクトリーダになり、リーダが権限をもって「出来るまでやる」との信念のもと、強力に研究開発を推進した。・サポイン事業によるリスクマネーの支援があったため、中小企業の自己資金では許されないトライアンドエラーを通じた課題解決のための研究開発を継続出来た。・商品化に素早い対応をするユーザーを開拓できた結果、商品化・事業化へ素早い対応が出来た。(現状も取引のある韓国メーカーは製品評価に対して素早い対応をしてくれた。)⑥採択10年目の現在・平成27年度は4億円程度の事業化を見込み、来年度以降は、展示会で非常に多くのユーザーとの商談が成立した。・しかし、未だに「家内制手工業の状態のものづくり」でもあるため、今後は家内制手工業からの脱却を図りたいと考えている。【社長のことば】①サポイン事業が企業経営に果たした効果サポイン事業で実施できた“諦めない技術開発”のおかげで、業界ニーズに対して同じ位置に立つことができた。技術開発は早すぎても遅すぎてもダメで、タイムリーに技術を業界に対して提案していくことが最も重要だと認識している。特に中小企業の生き残り・差別化は技術力の進歩が不可欠である。きっかけをもらったサポイン事業が、今後の弊社の展開に大きく寄与できる。②今後への希望及び展開やっと方向性が見えた多孔質セラミックスの製造・販売をベースに、まだまだ課題の多い、次世代半導体の炭化ケイ素の高能率加工をめざし、ダイヤモンド工具・静圧ラップ装置の開発を遂行したいと考えている。【参考】研究開発の成果の概要は以下のHPで公表されている。①平成18年度サポイン採択(中小機構)「吸着・浮上機能を付与した超大型・軽量多孔質セラミックス定盤の開発」http://www.smrj.go.jp/keiei/dbps_data/_material_/common/chushou/b_keiei/keieitech/pdf/kinnzokukeino.pdf ②平成21年度サポイン採択(関東経済産業局)「大型浮上ユニットを用いた薄肉易損及び軟質フイルム基板向け非接触搬送システムの開発」http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/seizousangyou/sapoin/data/jireishuu/jireisyuu21-01.pdf平成28年1月展示会(東京ビッグサイト)

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