サポイン事業 活用支援のご案内
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4サポイン事業活用支援のご案内コミに取り上げられ、新聞記事や学会発表などを通して会社の知名度がアップした。その後殆どの場合、蓄電池の新素材を求めているユーザー側からのコンタクトがあり、現在もその状況は変わっていない。・現在のセパレータの主要なユーザーは中小機構採択サポインの成果報告書をネット上で探索し、弊社の存在を知りコンタクトをしてきた。・大手企業に認められた結果、PEFCおよびそれ以外のタイプの燃料電池や、新型の畜電池などの大市場に対して、今後国内海外向けに製品を生産する予定。 ③事業化時の課題と対応(コスト、品質、機能、生産等)・これまではサポインで導入した試作機で各種蓄電池向けの評価用サンプルを製造し販売してきたが、売上高から言えば、ようやく事業化が始まった段階である。・蓄電池等のセパレータ(セルスタック)に採用されることにより事業拡大が期待される。 今後の事業拡大に対応する為、2016年夏には新設備を導入し、本格的にセパレータ事業に参入する計画である。・その技術は黒鉛粉末と樹脂粉末からなる粉末原料からの成形技術となる。従来の技術の場合、樹脂料の割合が多いことから、押出機による射出成形が一般的であったが、燃料電池用では黒鉛粉末の割合が圧倒的に高く、そのような成型方法は適用できなかった。そのため圧縮成形方法を検討し、断面形状が異なる溝付き板を緻密に成形出来る技術を開発し、製品に仕上げた。セパレータとして電気導電性と耐食性が要求されるが、本開発品はこの両方とも満足する物に仕上がった。④事業化に成功した要因・当初予定以外の大型蓄電池市場にも参入できたこと。・開発した技術、製品が顧客の、耐食性、伝導性等の要求にマッチしていたこと。・伸びている蓄電池の市場に参入出来たこと。・蓄電池のセパレータを探していた最適な顧客先に遭遇出来たこと。⑤採択10年目の現在・新工場を建設出来た。・量産テストラインを設置予定。(2016年夏) 【社長のことば】①サポイン事業が企業経営に果たした効果 サポインに応募することは、書類の作成などの面において時間を必用とします。また採択された場合、研究を成功させる責務を負います。そのため、当初は申請に躊躇いがありました。 しかしながら、採択されたことにより、資金的な面での心配が無くなり、研究に集中して取り組むことが出来ました。その結果、当初の目標を達成することができました。サポインでの研究に取り組む事により、多くの経験と実績を積むことが出来、例え失敗の場合の実験でも貴重な体験となりました。 この多くの経験がその後の事業展開に柔軟に対応することを可能にした基礎になったと確信しております。それらの意味でも、サポイン事業に採択されたことは、研究開発にも事業経営においても大きな効果をもたらしました。②今後への希望及び展開 サポイン研究が終了後も、自社での開発を継続しました。それはサポイン研究の期間以上に長い時間を有しましたが、2016年にはようやく量産ラインを設置するところまでになりました。 さらに、開発したセパレータ板は電気を通すプラスチックであり、同時に耐食性を有しています。これらの特性を生かした電池材料全般への市場展開を図りたいと思っています。  また、弊社は、2015年4月に北海道千歳市に新工場を建設して移転しました。 熱板プレス成形は発熱を伴う工程であり、天然クーラーのような環境である北海道は最適な土地であり、湿度の少ないことも吸湿性のある炭素を扱うには適しています。近くには原料・製品の入出庫に利用できる苫小牧港があり、そこから世界に製品を出荷することが可能です。 今後は、これらの地の利を利用し、北海道に燃料電池関連事業製品を製造する拠点を構築するとともに大きな市場を獲得し、北海道の経済発展に寄与する夢を持っています。【参考】研究開発の成果の概要は以下のHPで公表されている。「燃料電池セパレータ板の成形技術開発」http://www.smrj.go.jp/keiei/dbps_data/_material_/common/chushou/b_keiei/keieitech/pdf/fjkonnpojiltsuto7.pdf H20年度47.6 百万円H22年度64.0百万円H24年度49.9百万円H26年度147.7百万円売上高(含む開発成功品)2015年4月、千歳の新工場に移転

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