沖縄プロデュース2018
9/48

― どのような事業ですか?沖縄の代表的な郷土料理であるジーマーミ豆腐は、落花生とタピオカが原料で、もっちりとした食感が特徴です。その素朴で滋味豊かな伝統食に、新しい発想と地域素材を取り入れたジーマーミ豆腐「雅」を開発しました。全国をターゲットにしているので、日本のイメージに焦点を当て、沖縄らしい柄ではなく、和風の桜をモチーフに取り入れた商品開発やパッケージデザインを心がけ、今までにない新感覚のジーマーミ豆腐として、全国展開していく事業です。― 取り組みの特徴は?ジーマーミ豆腐「雅」の最大の特徴が、その桜型のくぼみとソースです。桜の形をきれいに出せるよう細部にこだわり、何度も試作を重ねました。また、添えるソースは独自性を出すためピンク色に。ピンク色のソースを作るため、あかばなー(ハイビスカス)、紅麹など色々と検討を重ねた結果、アセロラにたどり着きました。ジーマーミ豆腐の白にピンク色のアセロラソースが映え、和の美しさもあり、デザート感覚でお召し上がりいただけるジーマーミ豆腐になりました。また、形状に関しては、2代目である父の経験値と3代目の私の新しい感覚を融合して、四角い形になりました。また、モニター販売を何度も重ね、市場調査をし、販売に至りました。形が四角でソースがピンク色のジーマーミ豆腐はそれだけでも新感覚です。それから、保存料を一切使用していません。賞味期限は2週間と短めですが、食の安全とおいしさを最も意識しています。「新感覚」「安全」「美味しさ」を提供していきたいと考えています。― 市場性は?弊社の主力商品である島豆腐で商談会に参加するたびに、ジーマーミ豆腐の有無を聞かれ、需要が高いことを感じたので、平成27年から既存の豆腐製造施設を利用してジーマーミ豆腐の製造を始め、平成29年には新商品「雅」の誕生に至りました。ジーマーミ豆腐「雅」は、島内では結婚式や米寿など、祝いの席での利用が多いです。今後は、懐石料理の会食の場にひと皿として華を添えることもできるよう取り組んでおります。また日本全国でインバウンド客は右肩上がりです。宮古島では2018年のクルーズ船の寄港も154回予定されており、このような観光市場も可能性は大きく、大手百貨店やホテル・旅館などの土産店でも販売を予定しています。意外なところでは、ケータリング業界からの問い合わせもあります。様々な食のシーンの彩りに役立つことを実感しており、様々な分野に展開できると思っています。― 今後の展開は?弊社は昭和43年創業の豆腐加工所で、平成22年に法人化しました。一日に1500~1800丁の豆腐を製造し、真空パックの島豆腐や厚揚げなども全国発送していますが、ジーマーミ豆腐はまだ認知度が低いと感じています。しかし、デザートとして、お土産として、更には嚥下食※としても使えるジーマーミ豆腐は、様々な可能性を秘めていると思います。「雅」が全国展開されることで、ジーマーミ豆腐の素晴らしさを伝え、沖縄・宮古島を知るきっかけになればと願っています。今後の新たな商品企画としては、落花生のしぼりー汁を利用したパンナコッタ風のデザートなどがあり、「雅」のように地域資源を活かし、独自性のある商品作りを目指していきます。地域資源との出合いから新感覚のジーマーミ豆腐を開発株式会社しまとうふ〒906-0013沖縄県宮古島市平良字下里1379-10TEL:0980-72-3691 FAX:0980-73-5840HP:http://shimatofu.com/代表取締役 長濱勉さん(左)代表取締役専務 長濱恭志さん(右)■ 事業概要ジーマーミ豆腐の新たな食提案と販売拡大■ 活用する地域資源アセロラ、マンゴー、沖縄の黒糖、シークヮーサー、パッションフルーツ、ハイビスカス、琉球料理①ジーマーミ豆腐「雅」 ②雅とその他の商品 ③宮古島市の自社工場前にて ④ジーマーミ豆腐の製造風景 ⑤自社工場内の様子①②③④⑤※嚥下食:高齢や疾患などのため嚥下障害を持つ人が飲み下しやすいように工夫した食事。地域資源活用事業07

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る